まわり道をたくさんしなさいあなたが尊敬する素敵な人は何かを簡単にやり遂げたわけじゃないでしょう?ーーー坂之上洋子『結婚のずっと前』
占いに示される「変化」を、私たちは「未だ自分が見たことも聞いたこともない、天から降ってくるような『変化』であるに違いない」と想像しますが、実際は、自分で選択し、決断し、着々と進めてきたことに関して、「ここにその到達点がありそうです」という程度のもののほうが、多いのだと思います。-石井ゆかり 『筋トレ』週報より
待ち時間と、残り時間。人生はその二つのくりかえしのようにも思えます。待ち時間に苛立ち、残り時間に焦り、私達はそうやって暮らしています。石井ゆかりー『愛する力。』より
雲の上はいつも青空 Hope is already in your hand.ハービー・山口
一日が始まる瞬間に立ち会うということは、自分の可能性に向かって解き放つ
ということです。
夜明けに立ち会うことで、あなたはとても繊細に自分の意志を一日に加えます。
あなたは一日が始まり、物事がなるようになることを許します。
あなたは開かれた思考と開かれた心をもってそこにいるだけです。
ーディーパック・チョプラ『人生の本質』より
Dear ひろかっち
実は今、事情があって夜中から作業をしていて、ちょうど早朝、これから夜明けが始まる、という時間帯。
だから、というわけではないけれど、今回の問いかけはどうしよう?と思って、手元にある本をパラパラめくっていたら、ふとこの文章を自分がずっと憧れていて、でもなかなか出来ずにいる、この「夜明けとともに生きる」「朝型生活」の意義と本質を見つめてみたいと思ったんだ。
何故、早起きするのがよいのか?もちろん良いことは頭ではわかっていて、実際、超早起きをすると、(めちゃめちゃ眠いけど)一日が長く感じられて、清々しさも感じられて、いい事尽くめなんだけど、でもやっぱりなかなかできないのが、今の私の現実。
朝、夜明けに立ち会い、瞑想をする。どの宗教でも過去何千年と行われていたこのことで、人は「個人」を捨て、真の自由を獲得すると、この本では書かれていた。
抜粋して紹介するにはとても難しい概念だけれども、とにかく、朝の清々しく透明な空気の中で、心の中のごちゃごちゃ(こないだのあれはどうしよう?やっぱりあんなこと言わなきゃいよかった、明日の天気、大丈夫かな?そういえば来週やる予定のあれ、スケジュールどうなってたっけ?ああ時間がない・・・的なよくある堂々巡り)の中身を少し見つめるだけで、それらの事象をただ認めるだけで、心が落ち着くだけでなく、これからの一日を、そうではない違う自分で生きることにする、と決意することができる、と。
そして、それをずっと行うと、自分のことだけを考えるのではなく、エゴから離れて、もっと大きな概念の中で動くことができるように、小さな気づきが大きな行動に変わっていくのだ、と。
ふーむ、と、今までこれを読むまで、早起きの効能っていう表面的な概念は知っていたけれど、ここまで深く「朝」「夜明け前」が何故よいか?について考えたことはなかったな、と思った。
今、巷では「朝活」なんていって、早朝から勉強会やらなにやらしてる人もいるらしいし、何かのセミナーで「本当のエグゼクティブは、高級ホテルのスポーツジムに朝行けば、必ずエクササイズしてる」みたいなことも聞いたことあるけど、へー努力家なんだなーやっぱり、としか思ってなかった。
けれど、もしも朝、というその時間が、自分の意志を越えた何かと繋がりやすいとか、そういう理由でよいのなら、ちょっと試してみる価値はあるのかな、とふと思ったんだ。努力とか根性とかじゃなくて、こういう日を1週間のうち1日でも2日でも持つこと。そのことが、もしかしたら自分の知らない自分へに気づく、新しいキーなのかもしれない。
私は睡眠大好き、二度寝が大好物なので(笑)、なかなか毎日というわけにはいかないかもしれないけれど、この文章を早朝に読んで、なんとなく、今までよりも深く、ほんの少しでも、夜明け前とお友達になってみたいな、と思ったよ。
ひろかっちは、これを読んで、また、朝、夜明けに立ち会う、ということで何か感じることや思うことはあるかな?
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吾唯足知(われ ただ 足るを 知る)
孔子の言葉より
Dear ゆうこりん
今回は、めちゃめちゃ短く投げかけてみたよ!
まさに先日、ゆうこりんがメールで送ってくれた、あの言葉です(笑)
この言葉を初めて知ったのは、10年近く前かなぁ。
京都の龍安寺にある蹲(つくばい)に彫られている言葉だと、新聞記事には書いてあった。
意味は、字のごとく。
「私は今の私で十分満ち足りている。足りないものなどないのです。
だから不平不満など生じない」。
その当時、私は地域情報紙の記者をしていて、足りているけれど、
満ち足りてはいないような感覚の中で毎日を送っていた。
すべては「今」に感謝することから始まると思っていたので、
この言葉を教訓にしようと、ノートに書き留めたのを覚えているよ。
私は、もっともっとがんばらなくては、もっともっと向上しなくては、
という思いが強すぎて、充分がんばって満ち足りている「今」を、
それでよし!とする感覚を忘れそうになることがある。
先日もゆうこりんが、この言葉をメールでおくってくれた時もそうだったね。
まだ8年しかセラピストをしていない。
私は、自分はまだまだだと思い続けていたんだ。
人に、「すごいですね!」と言われても、自分自身がすごいと思っていないので、
満ち足りていることを実感することができない。
それって、はっきりいって、とっても不幸なことだよね。
今を認めないということは、言葉を変えれば、自分自身に不平不満を
言い続けている状態とも言えるね。
人生において、成長していくことは素晴らしいことで、喜びのひとつでもあるけれど、
それはその都度、「いま満ち足りていること」を認識してこそ、
幸福感につながることなんだよね。
こうなりたい!こうしたい!という未来への思いと、いまを完全に認めることのバランス。
それがとても大切なことなんだと、改めて思う。
そして、刻々と変化していくこの今に、
毎日、ちゃんと感謝をしながら生きようと再度、思ったよ。
ゆうこりんは、この言葉を読んで、何を思い、何を感じているかな?
]]>コミュニケーションにおける、ありとあらゆるすれ違いは、相手が自分を犠牲にして快楽を得ているのではないかという妄想に基づいています。-小池龍之介『考えない練習』
物事を完成させる、という尊い術とともに、手を付けずに放っておく、という尊い術がある。人生の知恵の本質は、不必要なものを取り除くことにあるのだ。-リン・ユータン