沖縄は、八重山や宮古島などの離島も含めてもう数えきれないほど行っているけれど、ここ数年何故かその理由がはっきりとはわからないけどよく行く島が久高島(くだかじま)。

もう5年ほど前になるだろうか?私の友人が、人生に躓きかけて、とことん迷い悩み、あるときふと旅に出ようと思いたち、たまたま目についたのがこの久高島だった、というエピソードがあり、そしてすごく良かったという話を聞いて、私も行ってみようと出かけたのが2007年のこと。
それから今までに日帰りも含めると4回、島へはほぼ毎年足を運んでいることになります。

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久高島は沖縄の神様がやってきた島、天国に一番近い「ニライカナイ」がある島として、沖縄の人々からも大切にされてきた神の島。今も、この島には「個人の土地」というのがなく、土地はすべて島の共同体での所有なのだそう。古くから残る特有の儀式も多く、御嶽(うたき)と呼ばれる場所が、島じゅうあちこちにある神秘の島なのです。

けれど、島に降り立っても、そんなに敬々しい感覚に、私はなったことがありません。ご神気を感じるとか、そういうの、よくわからないんです。ただただのんびりした離島、のように思えます。
いつも、島に着いたらすぐに自転車を借りて、島一周のサイクリングに出かけます。ほとんどクルマもなく、舗装されてない道路もたくさんあるので、のんびりと小さなビーチを覗きながら北へ一路向かいます。

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島の北端カベール岬までは、ゆっくり自転車で走って20分くらいでしょうか?小さな島です。そこから島をぐるっと一周・・・と思いながら、ふらふら道を走っていると、いつも方向感覚がなくなり、自分がいったいどこにいるのかわからなくなってしまうのです。

地図を見たり見なかったり。しばしその「どこへも行かないけどどこかへは向かっている」状態を楽しみながら走っていると、時々、島一番の聖地「クボー御嶽」に辿りつくことがあります。(つかないこともあったりして)

ここは男子禁制の聖地、今は女性も含めて、入ることが許されない、沖縄でも屈指の大切な場所。
中を覗いても、ただただこんもりと森と、儀式を行うであろう広場があるだけのようにみえます。
ただ、一度、その入口付近で佇んでいるときに、ふと思いついたことがあって、それをやってみたらすごくよかった、なーんてことがあったりしました。何か特別なパワーがここにはあったりする・・・のでしょうか?

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