高千穂峡は、その昔阿蘇火山活動の噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、 急激に冷却されたために柱状に固まってできた渓谷。下のこんな写真をどこかで見たことがある人も多いかもしれません。

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これは、高千穂峡の中で最も有名だと思われる、真名井の滝。
貸しボートで近くまで寄ることができますが、それ以外は上から見るだけの、不思議な感じのする場所です。


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こんな風に狭い水路が7kmにも渡って続いている高千穂峡。国の天然記念物にも指定されているそう。枕状に切り立ったこんな岩(枕状節理というそう)もあちこちに見られます。

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けれど、阿蘇山からも近いこの場所を有名にしているのは、もうひとつ、神々が生まれた場所、神話のふるさととしてではないかと思います。「高千穂」は古事記や日本書紀そして風土記に、天孫降臨の地としてその名前が出てくる場所で、高千穂神社も、平安時代から続く、高千穂八十八社の総社として古くから祀られてきた神社。

この土地では、今も神楽の行事が執り行われていて、その神楽が素晴らしいため、現在は観光用の神楽殿というのを用意して、そこでほぼ毎晩、高千穂夜神楽というものが見られるようになっているそう。天岩戸伝説を神楽で表現する高千穂神楽は、国の指定重要無形民俗文化財として大切にされています。

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高千穂神社の本殿

なかなか立派な感じのする神社で、この前にある夫婦杉っていうのが、また大きくて素敵な感じ。
けれど、私自身がここはすごい!と思って気に入ったのは、この神社ではなくて、天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)というところ。高千穂神社から車で少し移動したところにあるその神社の、更に先にある場所が、私の人生の中で、初めて?最高に「うわっ!ここ凄い!!ここ、神様いる〜!たぶんいっぱいいる!!」と思った場所なのです。


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