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海・川・ 水 一覧

第26回目の聖地巡礼は、神奈川県にある真鶴半島をご紹介します。
みなさんは、真鶴ってどこにあるかご存知でしょうか?熱海や湯河原、箱根といった観光地にも程近い場所なのですが、他のメジャー観光地に比べるとかな〜りマイナーなので、知らない人もいらっしゃるかもしれません。

けれど、この真鶴半島には、他にはない魅力がいくつかあります。そのうちのひとつが「御林(おはやし)」と呼ばれる真鶴半島の真ん中あたりにある魚付き保存林。江戸時代まで萱原だった場所に、小田原藩が15万本の松苗が植林されたのがはじまりだそう。今では樹齢200~400年と言われるマツ、クスノキ、スダジイなとの巨木が生い茂る森林となりました。

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真鶴半島は相模湾にある小さな半島で、その先端に三ツ石(みついし)と呼ばれる名勝があります。ここは初日の出スポットとして有名で、三つの石の間から御来光が上がる様子を撮ろうとカメラマンが多く集まるのだそう。この三ツ石の手前にケープ真鶴という町営の施設があって、世界の貝類を集めた遠藤貝類博物館は、海や貝殻が好きな人にはたまらない(それ以外の人にはまあほどほどの)マニアックな博物館です。私の友人には海好き・貝好きが多いので好評・絶賛、つい長居してしまうラインナップ。

ついでに言うと、我が地元葉山にあるしおさい博物館も同じような傾向にあって、たまたま入っててみた的な観光客の方はあっという間に通りすぎて行くなか、私とその友人は「飽きないね〜また来たいねえ」なんて言って大のお気に入りの施設です。

・・っと、話題が逸れました。真鶴です。

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断崖絶壁が続く半島の遊歩道から見える三ツ石(海上方にある岩)

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三ツ石 干潮時は歩いて行くことができます

ケープ真鶴や真鶴港、中川一政美術館を起点に、真鶴の森に入っていくことができます。ここ最近、松の木の害虫被害が激しく、かなり松がやられている様子。初めて私がここを訪れた10年ほど前と今とでは、森の様子がちょっと変わってきています。以前は相当鬱蒼とした深い森のイメージでしたが、現在は光が入った明るい森に変化しつつあります。森の保全活動はずっと続けられているようですので、(樹木医の需要が高いと現地在住の友人が言っていた)なんとかいい形で変化していくといいですね。

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遊歩道を歩いていると何故か松ぼっくりが延々と置かれています

真鶴には、真鶴サボテンランドというテーマパークが2004年まで存在していて、全盛期には神奈川県内からの遠足などで年間30万人を集めたこともあったらしい。その跡地にあるのがお林展望公園。
芝生の広場やパターゴルフ場などがある町営のゆる〜い施設ですが、なんとなく言われてみると植生が南国っぽい?閉園するときにサボテンは売却されたらしくほとんど残っていないのですが、来たことがある人は懐かしい気分になるかもしれません。
以前の様子が個人のWebに残されていましたが、かなり クジャクの放し飼いや餌付け、古い遊具などB級感溢れる佇まいで、それはそれで一度行ってみたかったかも。

さらについでに言うと、真鶴には廃墟マニアには知られている「真鶴水族館」跡地というのがあり、今はもう建物は残されていないものの、入江から引き込んだ池のようなものや、洞窟内にある観音さまなどがあるらしい・・・。うーむ個人的には興味シンシンですが、相当マニアック&安全は保証されないので、探検はご自身でどうぞ☆ 

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お林展望公園にある南国ムード溢れる植物たち

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富士山の絶景ポイントと言われるところは数多くありますが、こちらもそのひとつ。今回の超私的聖地巡礼は、山梨県の忍野八海(おしのはっかい)をご紹介します。

忍野八海は、富士山の雪解け水が地下の溶岩の間で約20年の歳月をかけて湧水となって出てくる湧水池です。八海と呼ばれるのは、昔、富士講(富士山を巡る霊場詣で)が盛んに行われていた時代に、富士修験の霊場として、守護神の「八大竜王」を巡り水行を行うことから来ていると言われています。

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昔から富士山を眺める絶景ポイントのひとつとしても知られています

その中でも一番有名な、涌池(わくいけ)の湧水は、青い澄んだ水がこんこんと湧き起こり、湧き上がる水の勢いで、水草がゆらゆらと揺れる様が、ずっと見ていても飽きない不思議な魅力をたたえています。涌池の水温は年平均約12度~13度、毎秒2.2立方メートルの湧水量があるそうです。

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水深は3〜5mほどですが、奥に富士山噴火で作られた溶岩洞窟が繋がっているそうです

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水面が湧水で揺れています

この景観と、水質の美しさから、早い時期(1934年)に国の天然記念物に指定され、また、1985年には、環境庁から全国名水百選に選定されています。更に、最近認定されたユネスコ世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部としてこの忍野八海も登録されることになりました。

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ゆらゆらゆれる水草が本当にキレイ

涌池は、忍野八海の中で一番賑やかな通りに面する池で、隣接していかにも昭和!なお土産屋さんが立ち並び、向かいには水車小屋なんかもあります。1980年代以降、この周辺の観光地ががどっと進み、現在は中国人などアジアからの団体観光客の定番観光コースになっていることもあり、この神秘的な湧水の色や流れの景観と、その周辺の俗っぽいギャップが、逆になんとも懐かしいような、これぞ日本というような、不思議な気分になります。

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記念すべき?第20回の超私的聖地巡礼は、神奈川県三浦半島最南端に浮かぶ「城ヶ島」をご紹介します。浮かぶと言っても、実はこの島、城ヶ島大橋という橋で三浦半島・三崎と繋がっていますので、島に渡ったという実感はありません。しかしながらこの島、歩くとやっぱり「島」なんだなーって思えるような、ダイナミックな光景が広がっているのです。

東西幅約1.8 km、南北幅約0.6kmと東西に細長い菱形の地形が特徴的なこの島。神奈川県にある島の中では最大のもので、鎌倉時代から風光明媚な名所として知られていたそう。また、大正時代、北原白秋の『城ヶ島の雨』という歌が大人気となり、その後、戦後昭和40年代あたりまでは、本当に一大観光地としてそれはそれはにぎわっていたそうな・・・。

でも、今は、(もちろん今も風光明媚だし観光地なんですが)その面影をなんとなく感じつつ、どちらかというと鄙びた風情が印象的な、そんな場所だったりします。そして私はそういうちょっとアンニュイな雰囲気の場所が、とても好きなのです。

城ヶ島の魅力はいろいろありますが、一番凄いなと思うのが、東京都心から1時間半ほどしかかからない場所なのに、ものすごく「秘境感」と「ダイナミックさ」を感じる風景があること。

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海岸から崖の上を見上げるとこんな感じ

この写真だと、スケール感がわかりにくいですが、かなりの高低差がある崖があります。南岸の海からは伊豆諸島が見えることも多く、さらに赤羽根崎より東側は海食崖が発達しているので簡単に近づけないほど。その険しい崖のおかげでウミウ、ヒメウ、クロサギの繁殖地となっていて、城ヶ島を巡る観光船(小さな漁船で30分くらいで断崖絶壁などを見せてくれる)で近づくと、本当にたくさんの鳥たちが繁殖のため崖にくっつくようにいるのが見られます。
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断崖絶壁の城ヶ島南岸

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切り立った崖の上から浸食で出来た入り組んだ海岸を望む。

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冬の澄んだ空気の日に見た夕焼け空。
右に見えるのが伊豆半島。左のほうに見えるのが伊豆大島

島には、灯台がいくつかあって、中でもこの城ヶ島灯台は、背丈は小さいものの、崖の上に建っているので、海上からの存在感は抜群。相模湾西岸を航行する船にとってはなくてはならない道標となっているのでしょう。そして、昔から灯台っていうのは何故か観光地になっていることが多く、その風情がなんとも・・・昭和というかなんというか・・・。

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城ヶ島灯台

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今回の超私的聖地巡礼は、日本の最南端!沖縄県八重山諸島のひとつ、波照間(はてるま)島です。有人島として日本の一番南にあるこの島は、面積12.77km、自転車でもグルっと廻れるほどの小さな島です。

この島へは、八重山の玄関口石垣島から船で1時間。2008年までは空路もあったのだけれど、採算が合わなかったのか、今では荒れたの滑走路と小さな建物が残るばかり・・・。きっとあと数年すると廃墟マニアには受ける風景になっていきそうな予感。(空路再開してもらいたいですけどね!念願の空港だったようなので・・・)

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この島の産業はサトウキビ(製糖業)。島のあちこちに自分の背よりも高いサトウキビが生えています。刈取り後は草原みたいになってて、そこに放し飼いのようでいてヒモで繋がれているヤギがウロウロ。

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ヤギさん。

仲良くなった地元出身の宿のおにいに、あのヤギさんは何故飼ってるの?と聞くと、「食べるため」と言われ、きゅ〜んと切なくなりましたが、それが島の現実。
確かに、ヤギ汁(ヒージャー汁)ってのが沖縄料理にありますから・・・。

そして、波照間島のなによりも凄いのが、この海の色。
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ここは、ニシ浜と言われる島の北側にある浜。(沖縄方言では北=ニシ。ややこしいけど!)
白い砂とサンゴが入り交じる浜です。この淡いブルーを「ハテルマブルー」という人もいるらしい。けれど、海に入ってみるとわかりますが、ビーチに入って手前側は、サンゴが死滅しています。その残骸が白くなって、この色を作っているという部分もあるそうです。

何も知らずにただこの色を見るとキャー!!ですが、そういう見方を知ると、いろいろと考えさせられますね。
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でも、やっぱり海に入ってこの色を見るとキャー!!ってなります。

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水に入ってすぐのところにこういう魚が泳いでます。
そして、生きたサンゴを見るためには、かなり泳いでアウトリーフ近くまで行く必要があります。リーフの外は、いきなりガッツリ30m以上落ちていて、流れもあって危険なので、通常は近づいてはいけないエリア。

その手前あたりまで、スキンダイビングで潜りながら水中散歩した風景がこちら。
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エダサンゴ、テーブルサンゴのまわりに熱帯魚が集まって、これぞ生きた海!という感じがします。サンゴは、足で踏んでしまうと死んでしまうので、ビーチの手前側のサンゴは、そのせい(だけではないかもしれませんが)で、やはり弱ってしまっているようです。

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img_kumamon.gif阿蘇山は、熊本県にあって、熊本県といえば、くまモンですよねっ(笑)。(くまモンはゆるキャラではなく熊本をPRする公務員なのだそうです)なーんて、そんないきなりすごい文章でスタートしてしまったくまモンファンの私ですが、今回の超私的聖地巡礼は、熊本県が誇る一大観光地、「阿蘇山」とその周辺をご案内したいと思います。

阿蘇山(あそざん)とは、熊本県阿蘇地方に位置する活火山。でも実は阿蘇山という名前の山はなく、カルデラの内側には、標高1000mクラスの中岳、高岳、根子岳、杵島岳、烏帽子岳があって、その阿蘇五岳の総称を阿蘇山と通常呼んでいるそうです。

世界でも有数の大型カルデラと雄大な外輪山を持ち、「火の国」熊本県のシンボル的な存在として親しまれています。火山活動が平穏な時期には火口に近づいて見学できるのですが、活動が活発化したり、有毒ガスが発生した場合は火口付近の立入りが規制されるという、結構デンジャラスな場所だったりもします。

阿蘇山の外輪山には、やまなみハイウェイという道路が通っていて、そこをドライブするのが私は大好き。なんとなくハワイ島を彷彿させるような、日本離れした雄大な景色がそこには広がっています。時々馬が道路を横切ったりして更にハワイ島っぽい・・・。そういえばハワイ島も火山の島、そしてここ阿蘇も完全な活火山。そういう意味でも阿蘇とハワイ島、ちょっと似ているのかもしれませんね。
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やまなみハイウェイ

特に美しいのが、草千里と呼ばれる、青々とした草に覆われた草原。火口の跡にできた池が出没する時期もあるそうです。ここは本当に広々として気持ちがよい場所。何時間でもゆっくりしていたい、そんな風に思える場所です。駐車場が有料だったり、おみやげ屋さんが昭和だったりと、そういう意味ではあんまりリラックスできないですが(笑)、お弁当持ってピクニックしたいようなそんなところ。

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草千里

私が阿蘇を訪れたのは、秋。ちょうどすすきがそろそろかな?という頃でした。青空の中ドライブをするのは本当に気持ちがいい。

そして、そんな活火山阿蘇のまわりには豊かな温泉がこれまたモリモリとあります。

通に人気の黒川温泉、そして由布院も、阿蘇に程近いところにありますし、有名ではないけれど、素敵な温泉がたくさんあります。地獄温泉なんていう聞いただけでも効能ありそうなところも。私は見学を兼ねて黒川温泉へ行って、日帰り湯をいただきましたが、日帰りではなく黒川はゆっくり滞在したいところだな、と思いました。今度行くならもっとマニアックな、雰囲気重視ではなく泉質重視、みたいなところに行ってみたいですね!

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高千穂峡は、その昔阿蘇火山活動の噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、 急激に冷却されたために柱状に固まってできた渓谷。下のこんな写真をどこかで見たことがある人も多いかもしれません。

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これは、高千穂峡の中で最も有名だと思われる、真名井の滝。
貸しボートで近くまで寄ることができますが、それ以外は上から見るだけの、不思議な感じのする場所です。


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こんな風に狭い水路が7kmにも渡って続いている高千穂峡。国の天然記念物にも指定されているそう。枕状に切り立ったこんな岩(枕状節理というそう)もあちこちに見られます。

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けれど、阿蘇山からも近いこの場所を有名にしているのは、もうひとつ、神々が生まれた場所、神話のふるさととしてではないかと思います。「高千穂」は古事記や日本書紀そして風土記に、天孫降臨の地としてその名前が出てくる場所で、高千穂神社も、平安時代から続く、高千穂八十八社の総社として古くから祀られてきた神社。

この土地では、今も神楽の行事が執り行われていて、その神楽が素晴らしいため、現在は観光用の神楽殿というのを用意して、そこでほぼ毎晩、高千穂夜神楽というものが見られるようになっているそう。天岩戸伝説を神楽で表現する高千穂神楽は、国の指定重要無形民俗文化財として大切にされています。

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高千穂神社の本殿

なかなか立派な感じのする神社で、この前にある夫婦杉っていうのが、また大きくて素敵な感じ。
けれど、私自身がここはすごい!と思って気に入ったのは、この神社ではなくて、天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)というところ。高千穂神社から車で少し移動したところにあるその神社の、更に先にある場所が、私の人生の中で、初めて?最高に「うわっ!ここ凄い!!ここ、神様いる〜!たぶんいっぱいいる!!」と思った場所なのです。


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日本の聖地の最高峰に位置するのは伊勢神宮である
といってもだいたいの人は同意するんじゃないかな、と思うほど、
伊勢神宮というのは、昔から人々を魅了してきた場所です。

私も、小学校の修学旅行で行って以来、何度も足を運んでいます。
特に、震災後、まだ日本中が震えている2011年4月に行ったときは、
内宮にお参りしているときに、突然「日本は大丈夫」って思えて、
ホッとしたことをよく覚えています。

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伊勢神宮・内宮への道

ですが、そんな超メジャー級聖地・伊勢神宮の内宮・外宮を紹介
するだけじゃあ、「超私的」の意味が薄れてしまう気もするので、
今回は、伊勢神宮にまつわる場所で、私が行ってとても気に入っている
場所をお伝えしたいと思います。

伊勢神宮には別宮と呼ばれる宮が、内宮・外宮内にもありますが、
その他伊勢エリア全体に多く存在しています。
私もその全部に足を運んだことがあるわけではないのですが、
そのどれもが、空いているし、雰囲気はどこもとても素晴らしいです。

あまり神様について、私は詳しくないし、エネルギーがどうこう
というのもよくわからないのですが、でもやっぱりいい場所というのは
その場所にずっといて気持ちがいいし、特に神社というのは、
人が毎日お浄めをして掃除しているので、とにかく背筋を伸ばして
ちゃんとしたくなるような、そういう雰囲気があります。

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伊雑宮 

今回、ひとつご紹介するのは、伊勢神宮内宮の別宮である
伊雑宮。いざわのみやと読みます。(いぞうぐうということもあるみたい)
ここは、伊勢から山をひとつ越えた志摩市にあります。

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とても静かで、凛とした空気が漂うお社でした。
境内にあるご神木がなんとも不思議なかたち。

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そして、この伊雑宮にはもうひとつ、とても大事な場所があります。
それは隣接している神田(御神田:おみたと呼ばれる)での御田植式。毎年6月24日に行われます。

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御神田

この神田の手前にはかなり大きい広場があって、そこで行事などが行われるのかな?
確か、映画・地球交響曲(ガイアシンフォニー)第七番で最初に出てくるシーンがここだった
ような・・・(うろ覚え) とても印象に残っているシーンです(いや、三番だったか?・・・)

とても静かなマニアックな場所ですが、伊勢詣のオプションとして是非付け加えて
みてはいかがでしょうか?別宮は他にもたくさんあって、自分のお気に入りの場所を
見つけるなんていう楽しみ方もできると思います。

そしてもうひとつ、超私的聖地の中でもベスト5には入りそうな場所をご紹介します。

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第10回めとなるこの連載、今回はどこにするかしばし考え、決めたのが
ここ、小笠原諸島。他にもいいところいっぱいあるのだけれど、
写真がたくさん残ってる場所じゃないと、紹介しづらくて・・・。

昨年、世界遺産に指定された東京都・小笠原諸島。
東京湾を離れること1000km,25時間半おがさわら丸に乗ってようやく
たどり着く楽園の島。

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父島の南にある「南島」1日に入れる人数に制限がある無人島で、
砂浜には無数のカタツムリの化石(!)が (※写真はすべてクリックで拡大します)


父島、母島の有人島以外に、聟島列島(むこじま・ケータともいう)、嫁島、兄島、弟島
などなど、家族にちなんだ名前の島がたくさんあります。
小笠原諸島から更に数百キロ沖に、硫黄島があり、小笠原も太平洋戦争時には
戦地となり、今でも多数の砲弾や沈没した軍艦が残されているのです。
ジャングルを歩くと、そうした戦跡に出会えるので、最近はそうしたものに
焦点を当てたウォーキングツアーなんてのもあるらしく。

戦後、この島はアメリカに没収され、昭和43年まで、日本人は帰還することを
許されなかった。あまりにも長い期間だったため、日本に返されたときに、
戻ってきた島の住人は少なく、そして、20年近くアメリカ領だったため、
島の中はなんとなく外国チックでもあります。

今、島に住んでいる人たちは、新島民などと言われ、そのほとんどが、
小笠原の魅力にとりつかれ、返還後に移住してきた人なのだそう。

小笠原の魅力って、ひとことでは語れないけれど、
島を訪れる人、島に住んでいる人が、みんなみんな、島を愛している
っていうのがわかるところが、その魅力のひとつだったので、
今後もずっとそういう感じであればいいなあ〜と思うけれど、
どうなのかな・・・・。

ともあれ、小笠原の魅力は、その自然の凄さ。
海も陸も、とにかくスケールが大きいのです。

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太平洋のどまんなかの外洋。だからこんな穏やかな波のない日はめったにない!

初めてこの地を訪れたのがちょうど10年前、2002年の秋。
この自然とともに過ごした2航海(12日間)の旅が、
私の今のはじまりだった、ともいえるかもしれません。

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大好きなウメイロモドキの群れ

何か、特別なものがこの島にはある。そんな風にも思うほど。
島に行くためには、予算も時間も必要なので、
相当覚悟して行く必要があって、そんなこともあって
ここ数年は、島に行けていないけれど、

でも、目を閉じるだけで、あの海の蒼さや、
さまざまな魚の群れや、壮大な夕陽とそこにいる人たちの
あったかさを思い出します。

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わたしは、ここで生きている。
この地球に生きている
そんな、スケールの大きいことを思わせる
大自然、それが小笠原の最大の魅力だと、私は思っています。

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今は歩いてたどり着けない(以前は徒歩2時間半かけたら行けた)ジニービーチ
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海に雲の影がうつってる

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この私的聖地巡礼シリーズ、ここ数回島ばかりですが、狙ったわけではありません。
もともと島好きの私なので、そうなるのは自明の理ではありますが・・・。

というわけで、今回ご紹介するのは、御蔵島(みくらじま、と読みます)。
知ってる人には超有名。知らない人は読み方すらわからない、という不思議な島です。

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御蔵島全貌

何で有名か、というと、この島、世界でも稀有な野生のイルカと泳げる島、だから。
水族館で飼われているイルカちゃんと、一緒に泳いだりタッチしたり、乗ったり!?
できるのはよく知られていますが、野生の生物と、危害も加えたり加えられたりせずに
コミュニケーションできるのは、本当に珍しく、世界中でも野生のイルカと泳げる
ようになった地域はたった数カ所だけ。

東京・浜松町から近い竹芝桟橋から夜行の客船に乗って、早朝5時過ぎ、
船は御蔵島に到着します。いや、到着するときはしますが、しないときもあります。
その場合は御蔵島を目の前にしてスルーして船は次の目的地へと向かってしまうのです。

実はこの島、平地が少なく、お椀にご飯をひっくり返したみたいなカタチをしています。
なので、風や波よけになるよい港がなく、海が荒れると着岸できない、という
スリル満点の島なのです。


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無事着岸した船「かめりあ丸」

冬場は海が荒れやすいので、なかなか船が着かず、島の村全体で冷凍倉庫みたいなものを
持っていたりします。住人も200名前後、本当に平地が少なくて、山の斜面にへばりつく
みたいに住宅や店があります。

ただ、その環境がイルカにとってはよかったのですね。


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屋久島。それは私にとってとても特別な島。

なぜなら、私が初めて一人旅をした場所であり、また、その旅があまりにも面白くて、その体験を伝えたくなって、自分のホームページというものを初めて作ったきっかけになった島だから。

そんな大好きな島だったのに、一度行ったきりで何故かご縁がなく、今月(2012年2月)、偶然が重なって、本当に久しぶりに行くことになったのです。今回はそんな屋久島の自然とその魅力について、お伝えしてみたいと思います。

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ヤクシカ。いっぱいいました

屋久島は、鹿児島から約60km離れた周囲132kmの丸い島で、洋上のアルプスとも呼ばれるように、九州最高峰である宮之浦岳は2000m近い標高を誇る、山と森の島。日本で一番最初に世界自然遺産に指定された(1993年)ように、その自然は素晴らしいもの。縄文杉という樹齢7200年ともいわれる屋久杉(樹齢1000年以上のものをそういうらしい。桁が違うね、ケタが)が有名で、最近はその縄文杉目指して歩く人たちが、ピーク時には1000人も!いるらしいです。細い登山道は行列、杉の木は見たらすぐ撤収!みたいな感じらしい。トイレなんかも大変だろうなあ・・・。

しかし、そんな屋久島にもオフシーズンが。それが1月2月の冬。
屋久島の山は高いので、麓はガジュマルの林やモンステラが自生するほど暖かい気候でも、山に登れば積雪が。日本で一番南にある積雪のある場所なのだとか。

森は日本中どこでもあるように思えるのに、どうして屋久島のそれはより魅力的に思えるのでしょうか?ちょっと考えてみました。
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ウィルソン株と呼ばれる古い切り株の中から撮影したハート形

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DOORSーこころのドアを開く旅。

超私的聖地巡礼とは?

DOORS連載・旅人ゆうこりんが送る、極めて個人的にここはすごい! と思っている場所を紹介するコーナーです。

日本全国47都道府県にとどまらず、海外のスゴイ場所も ときどき紹介します。今流行のパワースポットから 隠れた秘湯、個人的に強烈な記憶がある場所など ジャンルはさまざま。ちょっとした旅のエピソードを添えてお届けします。

ゆうこりんの旅人歴

気がつけばどこかへ行っている、人にそう言われるほど旅が好き。
初めての一人旅が屋久島へ自転車キャンプ旅、初めての海外旅行が カナダへのスキーなど、アウトドア志向がやや強め。

国内は47都道府県を制覇。秘湯や廃墟、岬や灯台を好むが、 ときどきリゾートホテルにも泊まったりする。 海外は通算30回ほど出かけている。アジアとアメリカが多いかな。
→その他旅の履歴はこちら

昨今のパワースポットブームにはあまり興味はないけれど、 確かに土地の持つエネルギーが強いと思うところは多くあって、 ときどき本屋でその類いの本を立ち読みしてチェックしているちゃっかりやさん。

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