DOORS こころのドアを開く旅。

バックパッカーズという言葉を知っていますか？バックパッカーズ、またはゲストハウスとも呼びますが、それらは旅人のための安宿のことを言います。個室もありますが、だいたいはドミトリー（ドミ）といって、一つの部屋にベッドがいくつかあってそれをシェアするスタイル。
この形態の宿はタイなどのアジア諸国に多くありましたが、最近は日本でもこのタイプの宿が増えてきました。値段も安いし、旅人同士の交流もできる、そんな場所です。
この連載では、日本にあるバックパッカー宿を紹介し、オーナーの素顔や、バックパッカーズ初心者のための楽しみ方、若者だけじゃない、大人のためのバックパッカー宿の楽しみ方をDOORSゆうこりんが指南！第１回目は、神奈川県鎌倉市材木座にオープンしたばかりの、ゲストハウス亀時間のオーナー櫻井さんへの突撃インタビューをお送りします。

櫻井さんは、突然現れた私にまかないの昼食をさりげなくごちそうしてくださいながら、快くいろんなお話をしてくださいました。その時間はなんだか本当にどこかの国に旅していて、旅人が集まる食堂での時間のような、まさに亀のようにゆったりのんびりとした時間。うちから鎌倉までは頑張れば自転車でも行けるような距離ですが、それでもわざわざ旅気分を味わいに、泊まってみたいなと思わせる、そんなゲストハウスです。古い家屋を素敵にリノベーションするそのセンスもステキ。材木座界隈は鎌倉からバスでちょっと不便ですが、その分観光客の来ない、昔ながらの町並みや寺院が残っています。土日はカフェ営業もしているので是非遊びにいってみてくださいね。

亀時間　オーナー櫻井雅之さん

29歳で仕事を辞めて長期の旅に。南アフリカ・ケープタウンに長く住んでいたが、ビザの事情でやむなく帰国。その後、トランジション鎌倉・葉山の仲間と交わるうちに、旅人宿の経営を思いつき、2011年4月、”鎌倉の暮らしを亀時間で旅する宿”をコンセプトにしたゲストハウス「亀時間」を仲間とともにオープン。ムビラ（アフリカ・ジンバブエの親指ピアノ）奏者でもある。