トラック買取

【都道府県別】 一覧

蒼く澄んだ水、というものに惹きつけられてならない私がいます。海や川、湖など水のあるところはどこでも大好きなのですが、私にとって、湧き出る泉という存在は、その中でも格別なもののようです。

日本にはそうした青く透明な泉というのがとてもたくさんあります。中国の四川省に九サイ講という有名な世界遺産がありますが、(そこにも行ったことあるんですが)日本にはそこにも劣らないような素晴らしいそうした湧き水スポットが数多くあるのです。ご存知でしたか??

seichi0401.jpg

今年のお正月、久しぶりに静岡県にある柿田川湧水群に立ち寄ってみることにしました。ここは、富士山からの伏流水が突如として湧きあがって始まる川で、長良川・四万十川とともに日本三大清流といわれているそう。環境省が選定する名水百選にも指定されているらしい。

ここは国道1号線のすぐ脇にあって、初めて来たときは、え?こんな車通りの多い町にこんな清流が?と驚いてしまいました。しかも、富士山の麓とはいえ、かなり離れた場所に突然湧いて出ているその感じがとても不思議。
調べてみると、1970年代には、この豊富で美しい水を求めて工場がガンガン進出し、護岸工事も行われ、一時は魚も住めないような状態にまでなったそう。その後、ナショナルトラスト運動の成果で、カワセミも戻って来るほど美しい、今の状態にまで復活したそう。その成果をアピールするためか、写真を飾って売っているおじさん?もそういえばいたな・・・。なんとなくそこに昭和の匂いを感じてしまったのだけれど、この活動自体は素晴らしいものだと思います。


seichi0403.jpg

柿田川の源流にあたる部分は公園になっていて、あたりをのんびりお散歩できるようになっています。木の道が整備されていて、歩きやすくてのんびりしててイイ感じ。いろんな鳥や魚も見ることができます。とにかく水が透明で、水草まで透き通っているのが素晴らしい。水温も年間を通して15℃前後と一定しているのだそう。

seichi0402.jpg

遊歩道を歩いていると、湧き間といわれる水が湧いているところがあるのですが、これがなんというか、本当に神秘的な色をしているのです。ずっと見ていると吸い込まれそうな、何か水じゃないものが出ているような、そんな不思議な感覚。

seichi0404.jpg

この泉の中に魚も住んでいて、さぞかし気持ちがいいだろうな〜なんて思ったりして。

seichi0405.jpg

ずっとずっと昔から、ここから富士山麓で蓄えられた水が湧き出てきて、そして絶えることなく流れ続けている。人間は、その能力を見くびり過ぎてはいないだろうか?こんな美しい湧き水が出るところを汚してしまうというその意味がわからない。

けれど、今もどこかで人知れずこうした美しい場所が破壊されようとしているのもまた事実。環境整備という名の下の護岸工事、森を埋め立てて産業廃棄場建設・・・。自然を壊すと必ずしっぺ返しがくる。そのことを忘れずに生きていたい、この水を眺めているとそんなことが思い浮かんできました。この水を、この自然を、この地球を守りたい。日本のこの奇跡のような清らかな流れは、本当に素晴らしいものなのだから・・・。


ちなみに、柿田川公園の奥に貴船神社というのがあるのですが、ちょうどここに来る前日に、京都の本家・鞍馬にある貴船神社に行ったところで、同じ名前にビックリ。解説の看板を読むと、京都の貴船神社からの分祀のようでした。なかなかにアジのある水五訓の看板があって、なるほどなるほどとうなづくばかり。

seichi0408.jpg
水はえらい!!

seichi0407.jpg
番外編:昭和な一角


 
 柿田川湧水群への行き方

 JR三島駅または沼津駅よりバス約20分
 東名高速沼津ICより約6km。柿田川公園内
 駐車場はややわかりにくいので注意!

 帰りに三島大社(ここもよい気が流れてます)近くの
 四ノ宮川の湧水を見学して、
 ウナギを食べて帰るとGOODな感じです☆
 

    


山梨といえば、ぶどう?ほうとう?と食べ物ばかり思いつく私ですが、今回ご紹介するのは、食欲とは別世界?俗っぽさから離れたところにある場所、日蓮宗の総本山(祖山)の身延山久遠寺(みのぶさん・くおんじ)です。

身延山は、鎌倉時代に日蓮上人が久遠寺を開山したところで、今も多くの宿坊が残り、修行の場として使われる由緒正しく、雰囲気のあるところです。今は、久遠寺の奥の院までは高低差763mを7分間で上るロープウェイがあって、しかも駐車場からの坂道さえ、傾斜エレベーターでスイスイ。気軽に頂上までいくことができますが、そんな文明の利器がない頃は、傾斜の強いこの山を、一歩一歩上っていくその行為そのものが修行だったでしょうし、今ももちろんそういう方たちが少なからずいます。

空海が四国八十八箇所を巡り悟りを開いたように、仏教と修行と歩くということは、切っても切れない関係。いや、仏教に限らず、すべての世界中の宗教には、必ず聖地への巡礼路というものがあり、聖地そのものの素晴らしさも当然あるでしょうが、聖地への道のり、その距離、その時間こそが、本当は大事で、かけがえのないものなのだということを、古の昔から人々は本能的に知っていたのかもしれません。

さて、久遠寺の三門から本堂までに、菩提梯というものすごい斜度の石段があります。全287段。

kuonji06.jpg
ほとんど直角にしか見えない

これは、本当に凄い。あり得ない斜度です。しかし、いろいろと考えられて作られていて、南無妙法蓮華経の七文字になぞらえた7区画の階段を上っていくと涅槃に達するという、そういう仕組みだそう。

kuonji02.jpg
執事も注意勧告!

誰も上ってる人などいませんが、ここは人より秀でてみせるぞ!と張り切って上りはじめました。
・・・。やめときゃよかったってくらい冗談みたいな斜度です。
kuonji01.jpg
下が見えない・・・

なんとか上り切り、本堂へ。
久遠寺から山頂奥の院までは徒歩で3時間ほどかかります。もうあの梯子だけで精一杯、根性なしの私は、下りだけ修行することにして、上りは現代っ子らしい合理的な選択、ロープウェイを使いました。途中で鹿の親子を見かけたりしてほのぼの和みます。頂上に着いて展望台からは、富士山の頂が。もう夏山の富士山にはほとんど雪が残っていませんでしたが、ちゃんとその姿を拝むことができました。

kuonji03.jpg
最近ロープウェイがかっちょよくリニューアルされデッキができていました。

ここは、年に二回、富士山の頂上から太陽が上ってくるダイヤモンド富士が見られるところ。その時期には、ロープウェイも臨時営業して、御来光が楽しめるそうです。この身延山の少し先に、七面山という聖山があり、そこからのダイヤモンド富士はなんと、春分と秋分の日ピッタリに上ってくるそう。 しかしそこまでは完全な登山仕様で挑まないと難しい本気の南アルプス。でも一度は行ってみたいと思える神秘的な魅力を感じました。

奥の院からの帰りは、徒歩で。ここに千本杉といわれる場所があって、ここは本当にすごかった。いつまでもここにいたいと思えるほどの杉林。樹齢数百ねは超えてるだろうと思える素晴らしい木々。日蓮上人が植えたという杉の木も奥の院には残されていて、そんな昔からここにこの木々はいるんだな、ということ、そして本当に、過去と現在って繋がってるんだな、ということを感じる場所でした。

kuonji04.jpg
千本杉のあたり

奥の院からの帰り道、ヒノキのフィトンチッドの香りを全身で感じながらのんびりと降りてきて3時間。下りだけでも足がガクガクでしたが、素晴らしい時間。ロープウェイもよいですが、やはり上り下りどちらかはご自分の足で味わってみると、よりその場所が愛おしく、身近に感じるられると思います。

宿坊で精進料理を味わって、みなで白装束を纏って修行体験するのもいい経験。関東から近いところでここまで修験道を感じることができる場所は少ないと思います。<こころを静かに感じたいとき、自分をゆっくり見つめたいとき、ちょっと自分を追い込んでみたいときにこの場所はそれを受け止めてくれるところのように思います。 

kuonji05.jpg
三門
 
 行き方
 新宿から直通バスもあり。約3時間半。 JR身延線 身延駅からバス。
 高速は富士インターより車で約1時間ほど。
 帰り道に富士宮焼きそばを食べつつ、立ち寄り湯で汗を流すのがオススメです☆
 
 
神奈川県三浦半島には、いくつかの灯台があります。
世の中にはいろいろなマニアというのがいますが、灯台好き・灯台マニアも世界各国に存在するのだそう。灯台はだいたい人気の少ない島や岬の先端にあって、(もちろんそれは役割として当然のことなのですが)ある種の旅情や郷愁をかきたてるものなのでしょう。言わずと知れた私もそんなひなびた景色、灯台が大好きです。自転車やバイクで走っているときの目的地が、岬の先端にある灯台ってこともよくあります。

神奈川県三浦半島で一番有名な灯台はおそらく観音崎灯台でしょう。日本で最初に出来た洋式灯台で、日本の灯台50選にも選ばれているほど。それに比べて今回紹介する諸磯埼灯台は、あまりガイドブックにも掲載されていない秘められた灯台といえるかも。

それもそのはず、この灯台は初灯が昭和44年と、灯台としてはかなり新しい部類、無人の灯台で、外周もそれほど大きくありません。しかし、この四角い形状と背の高さは、日本の灯台の中でも珍しいもの。釣り人と犬の散歩以外に通る人がいないような道を過ぎ、崖の上に建つ別荘を横目に見ながら歩いて広がるのがこの景色。

seichi0201.jpg

なんだか異国のよう。イギリスの荒涼とした大地から大西洋を眺めているところ、とか言われると、そうかもしれないと思ってしまうような不思議な感覚がここにはあります。きつね浜ともいわれるこの場所で、お気に入りの充麦パンを食べながら過ごす時間は至福のひととき。


seichi0202.jpg

続きを読む

さて、そんな私の聖地紹介の第一回目は、やはり今住んでいる地元からお届けします。

isshiki_night.jpg
※クリックで拡大

西に一番星が輝くこの写真の場所は、神奈川県・三浦半島西海岸・葉山の一色海岸というところです。西海岸なので、夕陽が海に沈みます。(正確に言うと伊豆半島の東海岸に沈むのですが)

この場所、ちょうど葉山御用邸という皇室関連の別荘のま裏に当たります。
明治時代に選定されたというこの場所、当時は相当風水的なものも調査した上で作られたでしょうから、おそらくそういう意味でもパワースポット的な要素はあるはずです。

そんなことは今はどこにもうたわれていません。けれど、ここはほんとうに私にとっては特別な場所だ、と感じます。そしてきっと地元の人もみんなそう感じていて、とても大切にしている気がします。

特に小磯と呼ばれる一色海岸と長者が崎を隔てる芝生のような出っ張りがあるところで、ごろんと横になってぼんやりしたりしていると、ただそれだけで清々しい気持ちになるのです。

冬は寒いけれど、富士山がどーんと目の前に見えることも多く、あまり人もいなくて最高にいい雰囲気です。

夏になると、地元の大人が集う海の家が数軒建って、まるで海外のリゾートにいるような気分になれます。以前ここでマッサージをさせていただいていたのですが、波音を聞きながらのトリートメントは、やっている方も気分がよくて、最高でした。

都内から1時間半でこんなステキな場所があるなんて。
友人を案内するといつもそう言われるところ。春夏秋冬、それぞれに素敵な場所です。今の季節はワカメがシーズン。あちこちで干されているワカメの姿は、春がはじまる少し前の葉山の風物詩です。

場所
東京都内からだとJR湘南新宿ラインまたは横須賀線にて逗子駅へ。
そこから葉山行き(山回り海回りとも)バスで15分程度、葉山下車すぐ。






このページの上部へ

DOORSーこころのドアを開く旅。

超私的聖地巡礼とは?

DOORS連載・旅人ゆうこりんが送る、極めて個人的にここはすごい! と思っている場所を紹介するコーナーです。

日本全国47都道府県にとどまらず、海外のスゴイ場所も ときどき紹介します。今流行のパワースポットから 隠れた秘湯、個人的に強烈な記憶がある場所など ジャンルはさまざま。ちょっとした旅のエピソードを添えてお届けします。

ゆうこりんの旅人歴

気がつけばどこかへ行っている、人にそう言われるほど旅が好き。
初めての一人旅が屋久島へ自転車キャンプ旅、初めての海外旅行が カナダへのスキーなど、アウトドア志向がやや強め。

国内は47都道府県を制覇。秘湯や廃墟、岬や灯台を好むが、 ときどきリゾートホテルにも泊まったりする。 海外は通算30回ほど出かけている。アジアとアメリカが多いかな。
→その他旅の履歴はこちら

昨今のパワースポットブームにはあまり興味はないけれど、 確かに土地の持つエネルギーが強いと思うところは多くあって、 ときどき本屋でその類いの本を立ち読みしてチェックしているちゃっかりやさん。

最近のピクチャ

  • seichi2701.jpg
  • IMGP6347.jpg
  • seichi2501.jpg
  • seichi2401.jpg
  • seichi2301.jpg
  • seichi2201.jpg
  • seichi2101.jpg
  • seichi2001.jpg

サイト内検索