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神社・仏閣 一覧

全国津々浦々、できれば海外だって!という意気込みで連載しているこの超私的聖地巡礼ですが、写真をできるだけアップデートしたいと思い、取材をしてからの掲載にしているため、やや場所が関東・神奈川県(←在住)に偏ってますが、どんどん取材範囲は広げていきますので、今しばらくお待ちくださいね。

さて、今回の超私的聖地巡礼は、いつの間にやら縁結びの神様とやらでやたらと雑誌やテレビでも取り上げられるようになったらしい箱根神社と九頭龍神社をご紹介。
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箱根神社入口(写真はすべてクリックで拡大します)

わたしは箱根、というか芦ノ湖が以前からとても好きで、よく自転車で一周したり、キャンプしたり、温泉帰りに寄ったりしていたのですが、最近になってこの九頭龍神社の場所を知って、なるほど、だからか!と納得。私が好きなエリアは、この九頭龍神社の周辺だったから。

でも、なのに一度もその神社には行ったことがなかったんです。
それほどまでにわかりにくい場所にあるのが、九頭龍神社(本宮)なのです。

箱根神社も九頭龍神社も兄弟社みたいなもので、どちらも芦ノ湖の湖畔に建っています。神社のまわりは他と比べてとても緑が濃くて、観光客もそれほど多くなく、しっとりとして落ち着いた雰囲気。もともと修験道の修行場だったこともあり、杉並木が立派で荘厳な雰囲気があります。

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ご神体は神山と呼ばれる山と、芦ノ湖。湖に龍神様がいるとされています。
細かいことはよくわかりませんが、とにかく歴史が古く、スゴイということはわかります。

まずは本宮、箱根神社。
夏に行ったのですが、あいにく曇りがちの天気で写真がうまく撮れないなあなんて思いながら参拝。湖の中に鳥居があって、そこからぐおーんと上がっていく形で境内があります。

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まずは湖にごあいさつ、それから境内へ。
するとずっと曇天だったはずの空から光が!キャーッと心の中で叫ぶ私。神様のご加護を(勝手に)感じてました。

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突然晴れた箱根神社
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ここにも龍が!

でもそのときは、行きたいと思っても九頭龍神社にどうやって行くのか、場所はわかるけど、行き方がわからない・・・というわけで行けずじまい。そして秋が深まった11月下旬、ようやく九頭龍神社に行くチャンスが!今度はじっくり下調べして、どうやったら行けるのかを確認していざ出陣!

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11月下旬の箱根、あちこちで紅葉が!

九頭龍神社は、湖畔の山深いところにあって、車では行くことができません。
だいたいの人は、ザ・プリンス箱根本館・箱根園の駐車場に車を停めて、またはそこまで
バスで行って、そこからは徒歩。だいたい25分くらいはかかるかな。
レンタサイクルもあるけど、ゆっくり散策しながら歩くのがオススメ。
このプリンスの庭園もまた素晴らしい!神社参拝の前後にお茶ランチするのもいいですね。

芦ノ湖一周したときに通ったはずの遊歩道を歩いて、九頭龍の森と呼ばれるエリアに到着。
ここで入場料500円を支払って、その先にあるのが神社、となります。
あ〜なんてハードルが高い神社なんだ!!

ちなみに、毎月13日はこの神社で例大祭が行われ、そのときは元箱根から参拝船が出るらしく、
何百人もの人がこの小さい境内に訪れるのだそう。
私が行ったのは平日午後だったので、数人とすれ違う程度、とても静かでステキなところでした。

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でも、私が一番好きなのは、実はそこよりももっと奥のエリア、なんです。
湖尻と呼ばれるこの周辺の森は、本当に素晴らしく、九頭龍神社を抜けてさらに奥へ歩いていくことができます。ロープウェイ駅の更に先のあたりの森は、キャンプ場になっているのですが、この森が本当に素晴らしい。何度も意味なく訪れては、ぼーーーっっと時間を過ごすことがあります。

それだけで何かが回復していくような、私にとってはふたつの神社もさることながら、この湖畔の森での時間がかけがえのないものだったりします。箱根といっても広いエリアですが、是非温泉帰りにでもこの場所を訪れてみてください。きっと静かで清々しい気持ちになれると思います。

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九頭龍神社にある湖の中の鳥居


 

 箱根神社への行き方
 ○電車・バスの場合
 新宿からの小田急、またはJR小田原駅より箱根登山鉄道で箱根湯本下車。
 そこからバス「元箱根・箱根町」行きに乗り、約40分後「元箱根」
 「元箱根港」下車。または、新宿・羽田空港より小田急箱根高速バスで直接
 「元箱根」まで行けます。徒歩10分ほどで箱根神社(本宮)に到着。
 ○車の場合は神社の駐車場もあります。または元箱根港まわりに駐車場多数あり。

 九頭龍神社への行き方
 ザ・プリンス箱根本館に駐車・下車し、そこから先、徒歩30分程度かかります。
 九頭龍の森受付で入場料500円払って参拝できます。プリンスから往復入場料込みの
 モーターボート送迎が1800円でできるみたいです。

 箱根神社と九頭龍神社の間にある、箱根山のホテルが経営するサロン・ド・テの
 シチューランチやデザートセットがかなり豪華だけど、すごく美味しくて、雰囲気も
 よいので是非立ち寄ってみてね。パン系が秀逸です。


山梨といえば、ぶどう?ほうとう?と食べ物ばかり思いつく私ですが、今回ご紹介するのは、食欲とは別世界?俗っぽさから離れたところにある場所、日蓮宗の総本山(祖山)の身延山久遠寺(みのぶさん・くおんじ)です。

身延山は、鎌倉時代に日蓮上人が久遠寺を開山したところで、今も多くの宿坊が残り、修行の場として使われる由緒正しく、雰囲気のあるところです。今は、久遠寺の奥の院までは高低差763mを7分間で上るロープウェイがあって、しかも駐車場からの坂道さえ、傾斜エレベーターでスイスイ。気軽に頂上までいくことができますが、そんな文明の利器がない頃は、傾斜の強いこの山を、一歩一歩上っていくその行為そのものが修行だったでしょうし、今ももちろんそういう方たちが少なからずいます。

空海が四国八十八箇所を巡り悟りを開いたように、仏教と修行と歩くということは、切っても切れない関係。いや、仏教に限らず、すべての世界中の宗教には、必ず聖地への巡礼路というものがあり、聖地そのものの素晴らしさも当然あるでしょうが、聖地への道のり、その距離、その時間こそが、本当は大事で、かけがえのないものなのだということを、古の昔から人々は本能的に知っていたのかもしれません。

さて、久遠寺の三門から本堂までに、菩提梯というものすごい斜度の石段があります。全287段。

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ほとんど直角にしか見えない

これは、本当に凄い。あり得ない斜度です。しかし、いろいろと考えられて作られていて、南無妙法蓮華経の七文字になぞらえた7区画の階段を上っていくと涅槃に達するという、そういう仕組みだそう。

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執事も注意勧告!

誰も上ってる人などいませんが、ここは人より秀でてみせるぞ!と張り切って上りはじめました。
・・・。やめときゃよかったってくらい冗談みたいな斜度です。
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下が見えない・・・

なんとか上り切り、本堂へ。
久遠寺から山頂奥の院までは徒歩で3時間ほどかかります。もうあの梯子だけで精一杯、根性なしの私は、下りだけ修行することにして、上りは現代っ子らしい合理的な選択、ロープウェイを使いました。途中で鹿の親子を見かけたりしてほのぼの和みます。頂上に着いて展望台からは、富士山の頂が。もう夏山の富士山にはほとんど雪が残っていませんでしたが、ちゃんとその姿を拝むことができました。

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最近ロープウェイがかっちょよくリニューアルされデッキができていました。

ここは、年に二回、富士山の頂上から太陽が上ってくるダイヤモンド富士が見られるところ。その時期には、ロープウェイも臨時営業して、御来光が楽しめるそうです。この身延山の少し先に、七面山という聖山があり、そこからのダイヤモンド富士はなんと、春分と秋分の日ピッタリに上ってくるそう。 しかしそこまでは完全な登山仕様で挑まないと難しい本気の南アルプス。でも一度は行ってみたいと思える神秘的な魅力を感じました。

奥の院からの帰りは、徒歩で。ここに千本杉といわれる場所があって、ここは本当にすごかった。いつまでもここにいたいと思えるほどの杉林。樹齢数百ねは超えてるだろうと思える素晴らしい木々。日蓮上人が植えたという杉の木も奥の院には残されていて、そんな昔からここにこの木々はいるんだな、ということ、そして本当に、過去と現在って繋がってるんだな、ということを感じる場所でした。

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千本杉のあたり

奥の院からの帰り道、ヒノキのフィトンチッドの香りを全身で感じながらのんびりと降りてきて3時間。下りだけでも足がガクガクでしたが、素晴らしい時間。ロープウェイもよいですが、やはり上り下りどちらかはご自分の足で味わってみると、よりその場所が愛おしく、身近に感じるられると思います。

宿坊で精進料理を味わって、みなで白装束を纏って修行体験するのもいい経験。関東から近いところでここまで修験道を感じることができる場所は少ないと思います。<こころを静かに感じたいとき、自分をゆっくり見つめたいとき、ちょっと自分を追い込んでみたいときにこの場所はそれを受け止めてくれるところのように思います。 

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三門
 
 行き方
 新宿から直通バスもあり。約3時間半。 JR身延線 身延駅からバス。
 高速は富士インターより車で約1時間ほど。
 帰り道に富士宮焼きそばを食べつつ、立ち寄り湯で汗を流すのがオススメです☆
 
 
神奈川県三浦半島には、いくつかの灯台があります。
世の中にはいろいろなマニアというのがいますが、灯台好き・灯台マニアも世界各国に存在するのだそう。灯台はだいたい人気の少ない島や岬の先端にあって、(もちろんそれは役割として当然のことなのですが)ある種の旅情や郷愁をかきたてるものなのでしょう。言わずと知れた私もそんなひなびた景色、灯台が大好きです。自転車やバイクで走っているときの目的地が、岬の先端にある灯台ってこともよくあります。

神奈川県三浦半島で一番有名な灯台はおそらく観音崎灯台でしょう。日本で最初に出来た洋式灯台で、日本の灯台50選にも選ばれているほど。それに比べて今回紹介する諸磯埼灯台は、あまりガイドブックにも掲載されていない秘められた灯台といえるかも。

それもそのはず、この灯台は初灯が昭和44年と、灯台としてはかなり新しい部類、無人の灯台で、外周もそれほど大きくありません。しかし、この四角い形状と背の高さは、日本の灯台の中でも珍しいもの。釣り人と犬の散歩以外に通る人がいないような道を過ぎ、崖の上に建つ別荘を横目に見ながら歩いて広がるのがこの景色。

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なんだか異国のよう。イギリスの荒涼とした大地から大西洋を眺めているところ、とか言われると、そうかもしれないと思ってしまうような不思議な感覚がここにはあります。きつね浜ともいわれるこの場所で、お気に入りの充麦パンを食べながら過ごす時間は至福のひととき。


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DOORSーこころのドアを開く旅。

超私的聖地巡礼とは?

DOORS連載・旅人ゆうこりんが送る、極めて個人的にここはすごい! と思っている場所を紹介するコーナーです。

日本全国47都道府県にとどまらず、海外のスゴイ場所も ときどき紹介します。今流行のパワースポットから 隠れた秘湯、個人的に強烈な記憶がある場所など ジャンルはさまざま。ちょっとした旅のエピソードを添えてお届けします。

ゆうこりんの旅人歴

気がつけばどこかへ行っている、人にそう言われるほど旅が好き。
初めての一人旅が屋久島へ自転車キャンプ旅、初めての海外旅行が カナダへのスキーなど、アウトドア志向がやや強め。

国内は47都道府県を制覇。秘湯や廃墟、岬や灯台を好むが、 ときどきリゾートホテルにも泊まったりする。 海外は通算30回ほど出かけている。アジアとアメリカが多いかな。
→その他旅の履歴はこちら

昨今のパワースポットブームにはあまり興味はないけれど、 確かに土地の持つエネルギーが強いと思うところは多くあって、 ときどき本屋でその類いの本を立ち読みしてチェックしているちゃっかりやさん。

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