今回の聖地巡礼は、京都市郊外、鞍馬にある貴船神社をご紹介します。
きふねじんじゃ、と呼ぶこの神社は、全国に多々ある貴船神社の総本山?的役割の、古くからある神社のひとつです。京都の町の真ん中には、鴨川という川が通っていますが、その川の上流にあたる部分にあるのがこの神社。京都市内からは、叡山電鉄という小さくて素敵な鉄道が走っていて、貴船口という最終の駅からバスか歩きで2〜30分で神社に到着します。

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奥宮への参道

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川に沿って本宮から中宮、奥宮と神社が分かれて建っています

私が訪れたのは夏真っ盛り、この頃の貴船神社のまわりはとてもにぎやか。なぜなら神社の横を流れる貴船川に、川床料理の料亭がたくさん立ち並ぶからです。京都の夏は、もう本当に暑い!灼熱です。盆地である京都はきっと昔から、夏暑くて、冬寒い気候だったのでしょう。その夏を涼しく過ごすための工夫がこの川床だったに違いない、なんて思います。

貴船神社は昔からとても好きな場所で、私は今までに数回行ってますが、いつもはオフシーズンに行くことが多く、夏の川床真っ盛りのオンシーズンに訪れるのは実はこれが初めて。ものすごい人と、川床料理屋さんの賑わい方にかなりビックリしました。

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こんな感じで川のホントに真上でお食事が出来るんですね〜
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川床はかなり涼しいらしいです!

そんなにぎやかな川床料理のお店を見ながら、どんどんと奥へと進んでいきます。
すると、中宮と呼ばれるあたりにたどり着きます。ここに、恋愛の神様がいるらしい?結社があります。なんでも、和泉式部が恋を実らせるために祈りに来たというから、歴史が古い!由緒正しく荘厳な感じがします。

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ここが絵馬の元祖でもあるらしい?


中宮から奥宮に行く途中に、思ひ川という小さな小川が流れています。
ここで足を洗うと浄められるとか、思いが叶うとか??

というわけで、もちろん私も足を洗います。手も顔も洗いました(笑)
いろんなご縁が結ばれるといいな〜と願いながら。

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この奥宮へと続く参道、歩いていて本当に気持ちがいいのです。
木漏れ日の中、川のせせらぎの音を聞きながら歩いていく。きっとそのことこそが、参拝の前にとても大事なのだろうと思います。どの神社でも、必ず参道を歩いて、奥まで巡るという作法があるということは、きっとそこに重要な意味があるのだろうと思うのです。

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ご神木の榊

奥宮には、水の神様らしい船の船形石というのがあり、昔から水の神様として祀られてきたことがわかります。私が関わっているフリーダイビングの練習場となっている神奈川県真鶴半島にも貴船神社があり、船と水の神様として深く信仰されています。

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奥宮 船形石

そんな素敵で由緒正しい貴船神社ですが、おまけ的にもうひとつ。
ここのウェブサイトがとてもいいのです!運営してるのが若い人なのかなあ?TwitterのつぶやきやFacebookページ、ブログ更新など、かなり活発で、サイトそのものもいろいろとわかりやすく、美しく整理されていて、すごーい!と毎回思います。


そして、夏の貴船神社もとてもよいですが、冬は雪が結構積もるこの地。雪景色の神社もこれまたオツです。京都に行かれた際は、ちょっと郊外まで足を伸ばして是非いろいろな季節に訪ねてみてください。心がすうっと軽くなる、そんな場所だと思います。

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冬の奥宮

 アクセス

 京都の洛北と呼ばれるエリアにあります。公式サイトのこのページが極めて
 わかりやすくて便利!です。
 また、1日時間を取れるなら、貴船神社から裏山(鞍馬山)を抜けて鞍馬寺
 に行くハイキングコースが超オススメです。大きく広がる木の根っこを踏み
 しめながら、山を越えるルートです。
 (反対側からのルート紹介http://kyoto-design.jp/plan/3257)鞍馬寺は、いろ
 いろと突っ込みどころ満載の素敵なお寺なので、聖地好きな方は、是非行か 
 れることをオススメします。ハイキングでなくても叡山電鉄を使って巡るこ
 ともできます。