東京の空の玄関口・羽田空港に京急で向かうと、京急蒲田から空港までに
オモシロイ名前の駅がいくつかある。その中のひとつが、この穴守稲荷(あなもりいなり)。

いつだったか、私の友人がここのご利益っぷりは凄いよと言っていたのを聞いて、
いつもなら素通りするその駅で降りて、穴守稲荷神社に向かいました。

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穴守稲荷神社の歴史は、調べてみるとなかなか面白く、戦前は羽田空港の敷地内も
この神社の境内で、このあたりディズニーランドもびっくりの一大エンターテインメント
ゾーンだったそう。(公式サイトに戦前の絵はがきが掲載されていてとても興味深いです)

今はこんな風に、普通のお店や建物があって、その途中に突然鳥居があるような感じ
だけれど、昔はものすごい賑わいだったのでしょうね。

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こちらが本堂。今はほとんど参拝する人もなくひっそりとしています。
(写真はお正月前に撮影したのでしめ縄が飾られてたりしてますね)
そして、ここは稲荷神社なので、お狐さまがたくさんおられます。

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結構コワい。迫力あります。
よく見たら、狐の下にまた子ギツネがいたりして。でも子ギツネなのに眼光鋭くてドキドキ。

この神社、小さな神社ですが、後ろに築山というのがあって、そこここに小さな祠があり、
狐と鳥居がたくさんあります。なんというか、ちょっと不気味というか、強烈というか、
そこはかとないご神気を感じます。

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伏見稲荷さんもそうだけど、とにかく鳥居、鳥居!壮観です。



穴守稲荷の面白いところは、境内のあちこちに小さい稲荷神社があって、
ミニ鳥居が無造作に?置かれていたり、おキツネさまが我も我もといる場所があったり。
一見ごくごく普通の小さな神社と思いきや、何かちょっぴり妙というかシュールというか、
そんなところが不思議に面白いのです。
浄めのお砂も、販売してると思いきやtake freeのところもあったり、そこはかとなく凄い何かを感じます。

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それぞれに名前のついた小さな祠

羽田空港の手前に大鳥居という駅があるのですが、それはもともとはこの穴守稲荷の鳥居があった場所なのだそう。で、それを強引に移動しようとした終戦直後の米軍が、その後事故などが続いたということもあって、神社は移転したものの、鳥居だけ残したとか。
最近になってその鳥居も羽田空港拡張工事のため移転しました。今度はちゃんと神事をしたためか?そういう祟り的なことはなかったらしいです。実際のところはわかりませんが、穴守稲荷の偉大さがわかるエピソードだな、と思います。

一度タイムスリップして、昔の一大レジャーランド的存在だった頃を見てみたいものです。

都会の中の不思議空間、羽田空港の帰りにひとつ、立ち寄ってみてくださいね。
そういうパワーを見る能力が強い友人によると、かなり現世利益度も高いみたいですよ!(^^)
商売繁盛・ビジネス系には特に素早い効果があるそうです。

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お狐さまがもりもり数えきれないほどいて、無造作に置かれているエリア。わざと??



  穴守稲荷への行き方

  京急蒲田駅より空港線に乗り換え、穴守稲荷駅下車、徒歩5分くらい。
  駅前に、「駅前」という名前のついた店が三軒並んでいるのが圧巻。
  鳥居を目印に歩いていると到着します。

  帰りには、野菜を食べるカフェ 油揚げに行くのがオススメ。
  お稲荷さんが近いから油揚げ?かどうかはわかりませんが、
  靴を脱いで上がって食べるそのカフェでのお料理は、
  マクロビオティックメインのとっても優しい味。
  結構ボリュームもあってお腹いっぱいになりますよ。