・セドナで何が変わったか?ひろか編その1 ・その2 ・その3 ・その4 ・その5 ・その6
・ゆうこ編その1 ・その2
「2月、セドナに一緒に行きます」。
私がそう告げると、またもやゆうこさんから新しい話が繰り広げられた。
それは、こんなあらまし。
「セドナの旅へ誘うため」に、来週の祝日に、「長野に日帰り」で行ってこようと思っている。高速代が、いまなら1000円なので、「車」で。
会社を辞めて、実家の長野でりんご農家を手伝っている男性に会いにいく。
ちょうど収穫の季節なので、「りんごを買いに」行こうと思って。
さらに、「戸隠神社」というところがあり、良いところと聞いたので、合わせて寄ってこようと思っている。
・・・。
聞いた直後に、反応した。
「戸隠?!戸隠そばも食べますか?食べるなら、私、一緒に行きます!!」。
またしても、考えるより先に、言葉が出ていた。
さっきまで、あまり知らない人とは、絶対に旅には行かないと言い張っていたのに。
「戸隠」。
そこは、私が当時から振り返って10年ほど前に、国際交流ボランティアのスタッフで、
スキーをしに行った場所だった。
その帰りに食べた一杯のそばの、美味しかったこと。
その当時から、私は、「生涯の中で、絶対もう一度、この戸隠そばを食べに来る」と決めていたのだ。
そばごときに、この決意(笑)
されど、人生とは、ほんの小さな決意が、何かを変えていくだけにすぎないのだと思う。
人生とは、その選択と決意の連続でしかない。
「戸を隠す」と書いて「戸隠」。
「この場所には、何かがある!」と、スキーをしに行った時から、直感していた。
当時、たまたまJR東日本のポスターにも「戸隠」という文字が大きく掲載されていたのだ。
あとにも先にも、そのポスターを見たのはその時だけなので、やはり導かれるときというのは、
そのようにメッセージがあちこちにちりばめられているのだと思う。
そして、その日常にちりばめられているメッセージに気づける
感性を持っているか否かで、人生の方向性は決まるのだろう。
私の場合、当時のその直感と戸隠そばが、10年たったときに、独立起業へと導く人生を変える
キーワードになろうとは、当時の私が知ったら相当驚くに違いない。
ゆうこさんは、戸隠そばに、この子はなぜそんなに反応してテンションが高くなるのか、
皆目見当がつかない風だったが、「行くなら、行きましょう」ということで、さっそく翌週出かけることになった。
そういうときは、「その日だけ、スケジュールが空いている」なんて粋なこともあるから不思議だ。
ところで、この長野への旅に惹かれた理由は、単純に「戸隠そばを食べたい!」ということだったが、
他にもこころが反応するキーワードがいくつかあったのは事実。
その1.「セドナの旅へ誘うため」
冒険漫画みたいではないか?!
俺らの旅の仲間を全国に集めに行くなんて?!
その発想に、こころが沸き立った。
DOORSは、いまでもこういう感覚を大事にしていると思う。
ツアーで旅仲間を募集するときには、「今回の旅が、その人の人生にとって
大きな豊かさをもたらすものとなる仲間が世界中から集まって来る!」といつも思っている。
「人生という壮大な旅において、同じ志をもった仲間たち」。
それを考えるだけで、とにかくわくわくする♪
その2.「長野に日帰り」&「車」
実は、この発言に正直、戸惑った。理由は、2つ。
長野まで車で行くと、スムーズに行っても約5時間。
20代、腰痛に悩まされてきた私は、そんなに長時間、車に乗っている自信がなかった。
こわい。私の身体は、本当に大丈夫なのか?!
現在では、こころとからだを癒し、嘘のように一切なくなった腰痛だが、
当時は、まだ自分は変われていないのではないかと若干の不安の中で生きていた。
もう私の身体が大丈夫だと確かめる良い機会ではないか?!
わくわくする冒険心のほうが勝り、そう意識を変えてみた。
もう一つは、鈍行電車の旅が大好きだったこと。
私は、好きなものは、とことんやる傾向がある。ストイックなほどに。
ただ、それ以外のものは見向きもしないというデメリットもある。
長野は、以前から大好きな場所だったので、旅気分を味わいながら鈍行電車で行くことにこだわっていた。
他人が聞いたら、時に応じて手段を変えればいいだけでは?と言うだろうけれど、
それまでの私の意識の中では、
「違う何かを取り入れたら、今までのやり方はやめなければならない」という
意識があったように思う。
これは、現在、わたしが運営しているアトリエルッコラヒーリングスクールでも伝えること。
「考え方を変えていくことは、変えるのではなく、選択の幅を広げること。
今までの考え方ややり方でもいいし、そうでない考え方ややり方でもいいと、時に応じて選べる状態になること。
それによって、行動もこころも自由を取り戻せる」と。
やったことのない車の旅も経験してみると世界が広がるかもしれない。
わくわく冒険心のほうが勝り、そう意識を変えてみた。
その3.「りんごを買いに」
これもまた、正直、「は???」と耳を疑った。
りんごを買いにいくために、長野までわざわざ往復10時間以上を運転して行くのか?!
この人にとって、距離は関係ないんだな。しかも、長野なのに、気軽すぎる。
面白い、好きな発想だな♪と感じた記憶がある。
いま思えば、そこに同じ匂いを感じていたのかもしれない。
私も、これだ!と直感したら、距離なんて関係なくなる傾向がある。
「うなぎを食べたい」と言って、友人と浜松に「うなぎ」だけ食べにいったこともあった。
「ベルギーにチョコレートを食べに行きたい」といって、
ふわっとひとり旅行に出掛けた友人をカッコいいとさえ思ったこともある。
けれど、それまでの私は、どこかで自分を抑えて生きていた。
そのほうが、周りの人たちとも調和がとれたから。
自分が自由に生きることなんて、許されないとさえ思っていた。
その一方で、自由にあこがれ、自由になりたいと願い続けていたにも関わらず。
自由にしていいのは、特別なときだけだと思っていたのかもしれない。
この戸隠への旅は、私の世界を広げる「何か」になる。
そんな確信があったか、なかったのか、今となってはすっかり忘れてしまったけれど、
とにかく、「戸隠そば」に惹かれて、新たな扉を開く冒険の旅、
「自由と自己責任の旅」が始まったのだ。
こころのドアを開く旅。DOORSの旅に参加するのは、
いまこれを読んでいるあなたには、もしかしたらちょっとしたハードルがあるのかもしれない。
あなたにとってのハードルは、なんでしょう?
そのハードルをほんの少しの勇気で飛び越えたとき、そこにはまだ見たことのない世界が広がっている。
その世界を知ったなら、そこからまた感じる世界が変わり、選ぶものも変わっていくでしょう。
DOORSは、あなたの人生の転機を旅という形で応援しています!
(ゆうこ編その3~戸隠からセドナへ につづく)