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自然 一覧

今回の聖地は、近場なのにあまり知られていないマニアックなお寺の紹介です。
ここは昔からの修験道の修行地でもあった大雄山最乗寺。曹洞宗の大きなお寺です。
なんでも道了が開帳してから600年以上らしい。

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小田原から大雄山線というローカル線も出ているというところが、きっと昔のほうが今よりもお参りする人も多くてより有名だったのでは?と思わせます。麓には宿坊などもあり、何丁目、と坂を上がっていくたびに丁目が上がっていくのがおもしろい。取材に行ったのはちょうど紫陽花がまだ咲いている七月初旬。お寺までの参道沿いに、いろんな紫陽花が花を咲かせていました。

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山門に到着。ここからまた奥の院まではかなりの階段を上っていきます。

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結界門

かなり大きなお寺なので、境内の中も広いです。結界門という「その名の通り」な場所を越えて、また山を上っていきます。 結界というだけあって、そこを越えると、本当により空気が澄んできたように感じます。いや、空気だけじゃなく、もっと別の何かも変わった感覚。何もなくても背筋がシャキッと伸びる
ような、凛とした気が溢れているような。


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修行のお坊さんの鐘や法螺貝の音、お経を読む声もときに聞こえてきます。

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奥の院に向かう延々と続く階段

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第10回めとなるこの連載、今回はどこにするかしばし考え、決めたのが
ここ、小笠原諸島。他にもいいところいっぱいあるのだけれど、
写真がたくさん残ってる場所じゃないと、紹介しづらくて・・・。

昨年、世界遺産に指定された東京都・小笠原諸島。
東京湾を離れること1000km,25時間半おがさわら丸に乗ってようやく
たどり着く楽園の島。

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父島の南にある「南島」1日に入れる人数に制限がある無人島で、
砂浜には無数のカタツムリの化石(!)が (※写真はすべてクリックで拡大します)


父島、母島の有人島以外に、聟島列島(むこじま・ケータともいう)、嫁島、兄島、弟島
などなど、家族にちなんだ名前の島がたくさんあります。
小笠原諸島から更に数百キロ沖に、硫黄島があり、小笠原も太平洋戦争時には
戦地となり、今でも多数の砲弾や沈没した軍艦が残されているのです。
ジャングルを歩くと、そうした戦跡に出会えるので、最近はそうしたものに
焦点を当てたウォーキングツアーなんてのもあるらしく。

戦後、この島はアメリカに没収され、昭和43年まで、日本人は帰還することを
許されなかった。あまりにも長い期間だったため、日本に返されたときに、
戻ってきた島の住人は少なく、そして、20年近くアメリカ領だったため、
島の中はなんとなく外国チックでもあります。

今、島に住んでいる人たちは、新島民などと言われ、そのほとんどが、
小笠原の魅力にとりつかれ、返還後に移住してきた人なのだそう。

小笠原の魅力って、ひとことでは語れないけれど、
島を訪れる人、島に住んでいる人が、みんなみんな、島を愛している
っていうのがわかるところが、その魅力のひとつだったので、
今後もずっとそういう感じであればいいなあ〜と思うけれど、
どうなのかな・・・・。

ともあれ、小笠原の魅力は、その自然の凄さ。
海も陸も、とにかくスケールが大きいのです。

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太平洋のどまんなかの外洋。だからこんな穏やかな波のない日はめったにない!

初めてこの地を訪れたのがちょうど10年前、2002年の秋。
この自然とともに過ごした2航海(12日間)の旅が、
私の今のはじまりだった、ともいえるかもしれません。

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大好きなウメイロモドキの群れ

何か、特別なものがこの島にはある。そんな風にも思うほど。
島に行くためには、予算も時間も必要なので、
相当覚悟して行く必要があって、そんなこともあって
ここ数年は、島に行けていないけれど、

でも、目を閉じるだけで、あの海の蒼さや、
さまざまな魚の群れや、壮大な夕陽とそこにいる人たちの
あったかさを思い出します。

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わたしは、ここで生きている。
この地球に生きている
そんな、スケールの大きいことを思わせる
大自然、それが小笠原の最大の魅力だと、私は思っています。

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今は歩いてたどり着けない(以前は徒歩2時間半かけたら行けた)ジニービーチ
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海に雲の影がうつってる

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この私的聖地巡礼シリーズ、ここ数回島ばかりですが、狙ったわけではありません。
もともと島好きの私なので、そうなるのは自明の理ではありますが・・・。

というわけで、今回ご紹介するのは、御蔵島(みくらじま、と読みます)。
知ってる人には超有名。知らない人は読み方すらわからない、という不思議な島です。

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御蔵島全貌

何で有名か、というと、この島、世界でも稀有な野生のイルカと泳げる島、だから。
水族館で飼われているイルカちゃんと、一緒に泳いだりタッチしたり、乗ったり!?
できるのはよく知られていますが、野生の生物と、危害も加えたり加えられたりせずに
コミュニケーションできるのは、本当に珍しく、世界中でも野生のイルカと泳げる
ようになった地域はたった数カ所だけ。

東京・浜松町から近い竹芝桟橋から夜行の客船に乗って、早朝5時過ぎ、
船は御蔵島に到着します。いや、到着するときはしますが、しないときもあります。
その場合は御蔵島を目の前にしてスルーして船は次の目的地へと向かってしまうのです。

実はこの島、平地が少なく、お椀にご飯をひっくり返したみたいなカタチをしています。
なので、風や波よけになるよい港がなく、海が荒れると着岸できない、という
スリル満点の島なのです。


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無事着岸した船「かめりあ丸」

冬場は海が荒れやすいので、なかなか船が着かず、島の村全体で冷凍倉庫みたいなものを
持っていたりします。住人も200名前後、本当に平地が少なくて、山の斜面にへばりつく
みたいに住宅や店があります。

ただ、その環境がイルカにとってはよかったのですね。


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沖縄は、八重山や宮古島などの離島も含めてもう数えきれないほど行っているけれど、ここ数年何故かその理由がはっきりとはわからないけどよく行く島が久高島(くだかじま)。

もう5年ほど前になるだろうか?私の友人が、人生に躓きかけて、とことん迷い悩み、あるときふと旅に出ようと思いたち、たまたま目についたのがこの久高島だった、というエピソードがあり、そしてすごく良かったという話を聞いて、私も行ってみようと出かけたのが2007年のこと。
それから今までに日帰りも含めると4回、島へはほぼ毎年足を運んでいることになります。

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久高島は沖縄の神様がやってきた島、天国に一番近い「ニライカナイ」がある島として、沖縄の人々からも大切にされてきた神の島。今も、この島には「個人の土地」というのがなく、土地はすべて島の共同体での所有なのだそう。古くから残る特有の儀式も多く、御嶽(うたき)と呼ばれる場所が、島じゅうあちこちにある神秘の島なのです。

けれど、島に降り立っても、そんなに敬々しい感覚に、私はなったことがありません。ご神気を感じるとか、そういうの、よくわからないんです。ただただのんびりした離島、のように思えます。
いつも、島に着いたらすぐに自転車を借りて、島一周のサイクリングに出かけます。ほとんどクルマもなく、舗装されてない道路もたくさんあるので、のんびりと小さなビーチを覗きながら北へ一路向かいます。

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島の北端カベール岬までは、ゆっくり自転車で走って20分くらいでしょうか?小さな島です。そこから島をぐるっと一周・・・と思いながら、ふらふら道を走っていると、いつも方向感覚がなくなり、自分がいったいどこにいるのかわからなくなってしまうのです。

地図を見たり見なかったり。しばしその「どこへも行かないけどどこかへは向かっている」状態を楽しみながら走っていると、時々、島一番の聖地「クボー御嶽」に辿りつくことがあります。(つかないこともあったりして)

ここは男子禁制の聖地、今は女性も含めて、入ることが許されない、沖縄でも屈指の大切な場所。
中を覗いても、ただただこんもりと森と、儀式を行うであろう広場があるだけのようにみえます。
ただ、一度、その入口付近で佇んでいるときに、ふと思いついたことがあって、それをやってみたらすごくよかった、なーんてことがあったりしました。何か特別なパワーがここにはあったりする・・・のでしょうか?

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屋久島。それは私にとってとても特別な島。

なぜなら、私が初めて一人旅をした場所であり、また、その旅があまりにも面白くて、その体験を伝えたくなって、自分のホームページというものを初めて作ったきっかけになった島だから。

そんな大好きな島だったのに、一度行ったきりで何故かご縁がなく、今月(2012年2月)、偶然が重なって、本当に久しぶりに行くことになったのです。今回はそんな屋久島の自然とその魅力について、お伝えしてみたいと思います。

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ヤクシカ。いっぱいいました

屋久島は、鹿児島から約60km離れた周囲132kmの丸い島で、洋上のアルプスとも呼ばれるように、九州最高峰である宮之浦岳は2000m近い標高を誇る、山と森の島。日本で一番最初に世界自然遺産に指定された(1993年)ように、その自然は素晴らしいもの。縄文杉という樹齢7200年ともいわれる屋久杉(樹齢1000年以上のものをそういうらしい。桁が違うね、ケタが)が有名で、最近はその縄文杉目指して歩く人たちが、ピーク時には1000人も!いるらしいです。細い登山道は行列、杉の木は見たらすぐ撤収!みたいな感じらしい。トイレなんかも大変だろうなあ・・・。

しかし、そんな屋久島にもオフシーズンが。それが1月2月の冬。
屋久島の山は高いので、麓はガジュマルの林やモンステラが自生するほど暖かい気候でも、山に登れば積雪が。日本で一番南にある積雪のある場所なのだとか。

森は日本中どこでもあるように思えるのに、どうして屋久島のそれはより魅力的に思えるのでしょうか?ちょっと考えてみました。
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ウィルソン株と呼ばれる古い切り株の中から撮影したハート形

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蒼く澄んだ水、というものに惹きつけられてならない私がいます。海や川、湖など水のあるところはどこでも大好きなのですが、私にとって、湧き出る泉という存在は、その中でも格別なもののようです。

日本にはそうした青く透明な泉というのがとてもたくさんあります。中国の四川省に九サイ講という有名な世界遺産がありますが、(そこにも行ったことあるんですが)日本にはそこにも劣らないような素晴らしいそうした湧き水スポットが数多くあるのです。ご存知でしたか??

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今年のお正月、久しぶりに静岡県にある柿田川湧水群に立ち寄ってみることにしました。ここは、富士山からの伏流水が突如として湧きあがって始まる川で、長良川・四万十川とともに日本三大清流といわれているそう。環境省が選定する名水百選にも指定されているらしい。

ここは国道1号線のすぐ脇にあって、初めて来たときは、え?こんな車通りの多い町にこんな清流が?と驚いてしまいました。しかも、富士山の麓とはいえ、かなり離れた場所に突然湧いて出ているその感じがとても不思議。
調べてみると、1970年代には、この豊富で美しい水を求めて工場がガンガン進出し、護岸工事も行われ、一時は魚も住めないような状態にまでなったそう。その後、ナショナルトラスト運動の成果で、カワセミも戻って来るほど美しい、今の状態にまで復活したそう。その成果をアピールするためか、写真を飾って売っているおじさん?もそういえばいたな・・・。なんとなくそこに昭和の匂いを感じてしまったのだけれど、この活動自体は素晴らしいものだと思います。


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柿田川の源流にあたる部分は公園になっていて、あたりをのんびりお散歩できるようになっています。木の道が整備されていて、歩きやすくてのんびりしててイイ感じ。いろんな鳥や魚も見ることができます。とにかく水が透明で、水草まで透き通っているのが素晴らしい。水温も年間を通して15℃前後と一定しているのだそう。

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遊歩道を歩いていると、湧き間といわれる水が湧いているところがあるのですが、これがなんというか、本当に神秘的な色をしているのです。ずっと見ていると吸い込まれそうな、何か水じゃないものが出ているような、そんな不思議な感覚。

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この泉の中に魚も住んでいて、さぞかし気持ちがいいだろうな〜なんて思ったりして。

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ずっとずっと昔から、ここから富士山麓で蓄えられた水が湧き出てきて、そして絶えることなく流れ続けている。人間は、その能力を見くびり過ぎてはいないだろうか?こんな美しい湧き水が出るところを汚してしまうというその意味がわからない。

けれど、今もどこかで人知れずこうした美しい場所が破壊されようとしているのもまた事実。環境整備という名の下の護岸工事、森を埋め立てて産業廃棄場建設・・・。自然を壊すと必ずしっぺ返しがくる。そのことを忘れずに生きていたい、この水を眺めているとそんなことが思い浮かんできました。この水を、この自然を、この地球を守りたい。日本のこの奇跡のような清らかな流れは、本当に素晴らしいものなのだから・・・。


ちなみに、柿田川公園の奥に貴船神社というのがあるのですが、ちょうどここに来る前日に、京都の本家・鞍馬にある貴船神社に行ったところで、同じ名前にビックリ。解説の看板を読むと、京都の貴船神社からの分祀のようでした。なかなかにアジのある水五訓の看板があって、なるほどなるほどとうなづくばかり。

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水はえらい!!

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番外編:昭和な一角


 
 柿田川湧水群への行き方

 JR三島駅または沼津駅よりバス約20分
 東名高速沼津ICより約6km。柿田川公園内
 駐車場はややわかりにくいので注意!

 帰りに三島大社(ここもよい気が流れてます)近くの
 四ノ宮川の湧水を見学して、
 ウナギを食べて帰るとGOODな感じです☆
 

    


山梨といえば、ぶどう?ほうとう?と食べ物ばかり思いつく私ですが、今回ご紹介するのは、食欲とは別世界?俗っぽさから離れたところにある場所、日蓮宗の総本山(祖山)の身延山久遠寺(みのぶさん・くおんじ)です。

身延山は、鎌倉時代に日蓮上人が久遠寺を開山したところで、今も多くの宿坊が残り、修行の場として使われる由緒正しく、雰囲気のあるところです。今は、久遠寺の奥の院までは高低差763mを7分間で上るロープウェイがあって、しかも駐車場からの坂道さえ、傾斜エレベーターでスイスイ。気軽に頂上までいくことができますが、そんな文明の利器がない頃は、傾斜の強いこの山を、一歩一歩上っていくその行為そのものが修行だったでしょうし、今ももちろんそういう方たちが少なからずいます。

空海が四国八十八箇所を巡り悟りを開いたように、仏教と修行と歩くということは、切っても切れない関係。いや、仏教に限らず、すべての世界中の宗教には、必ず聖地への巡礼路というものがあり、聖地そのものの素晴らしさも当然あるでしょうが、聖地への道のり、その距離、その時間こそが、本当は大事で、かけがえのないものなのだということを、古の昔から人々は本能的に知っていたのかもしれません。

さて、久遠寺の三門から本堂までに、菩提梯というものすごい斜度の石段があります。全287段。

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ほとんど直角にしか見えない

これは、本当に凄い。あり得ない斜度です。しかし、いろいろと考えられて作られていて、南無妙法蓮華経の七文字になぞらえた7区画の階段を上っていくと涅槃に達するという、そういう仕組みだそう。

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執事も注意勧告!

誰も上ってる人などいませんが、ここは人より秀でてみせるぞ!と張り切って上りはじめました。
・・・。やめときゃよかったってくらい冗談みたいな斜度です。
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下が見えない・・・

なんとか上り切り、本堂へ。
久遠寺から山頂奥の院までは徒歩で3時間ほどかかります。もうあの梯子だけで精一杯、根性なしの私は、下りだけ修行することにして、上りは現代っ子らしい合理的な選択、ロープウェイを使いました。途中で鹿の親子を見かけたりしてほのぼの和みます。頂上に着いて展望台からは、富士山の頂が。もう夏山の富士山にはほとんど雪が残っていませんでしたが、ちゃんとその姿を拝むことができました。

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最近ロープウェイがかっちょよくリニューアルされデッキができていました。

ここは、年に二回、富士山の頂上から太陽が上ってくるダイヤモンド富士が見られるところ。その時期には、ロープウェイも臨時営業して、御来光が楽しめるそうです。この身延山の少し先に、七面山という聖山があり、そこからのダイヤモンド富士はなんと、春分と秋分の日ピッタリに上ってくるそう。 しかしそこまでは完全な登山仕様で挑まないと難しい本気の南アルプス。でも一度は行ってみたいと思える神秘的な魅力を感じました。

奥の院からの帰りは、徒歩で。ここに千本杉といわれる場所があって、ここは本当にすごかった。いつまでもここにいたいと思えるほどの杉林。樹齢数百ねは超えてるだろうと思える素晴らしい木々。日蓮上人が植えたという杉の木も奥の院には残されていて、そんな昔からここにこの木々はいるんだな、ということ、そして本当に、過去と現在って繋がってるんだな、ということを感じる場所でした。

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千本杉のあたり

奥の院からの帰り道、ヒノキのフィトンチッドの香りを全身で感じながらのんびりと降りてきて3時間。下りだけでも足がガクガクでしたが、素晴らしい時間。ロープウェイもよいですが、やはり上り下りどちらかはご自分の足で味わってみると、よりその場所が愛おしく、身近に感じるられると思います。

宿坊で精進料理を味わって、みなで白装束を纏って修行体験するのもいい経験。関東から近いところでここまで修験道を感じることができる場所は少ないと思います。<こころを静かに感じたいとき、自分をゆっくり見つめたいとき、ちょっと自分を追い込んでみたいときにこの場所はそれを受け止めてくれるところのように思います。 

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三門
 
 行き方
 新宿から直通バスもあり。約3時間半。 JR身延線 身延駅からバス。
 高速は富士インターより車で約1時間ほど。
 帰り道に富士宮焼きそばを食べつつ、立ち寄り湯で汗を流すのがオススメです☆
 
 
さて、そんな私の聖地紹介の第一回目は、やはり今住んでいる地元からお届けします。

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※クリックで拡大

西に一番星が輝くこの写真の場所は、神奈川県・三浦半島西海岸・葉山の一色海岸というところです。西海岸なので、夕陽が海に沈みます。(正確に言うと伊豆半島の東海岸に沈むのですが)

この場所、ちょうど葉山御用邸という皇室関連の別荘のま裏に当たります。
明治時代に選定されたというこの場所、当時は相当風水的なものも調査した上で作られたでしょうから、おそらくそういう意味でもパワースポット的な要素はあるはずです。

そんなことは今はどこにもうたわれていません。けれど、ここはほんとうに私にとっては特別な場所だ、と感じます。そしてきっと地元の人もみんなそう感じていて、とても大切にしている気がします。

特に小磯と呼ばれる一色海岸と長者が崎を隔てる芝生のような出っ張りがあるところで、ごろんと横になってぼんやりしたりしていると、ただそれだけで清々しい気持ちになるのです。

冬は寒いけれど、富士山がどーんと目の前に見えることも多く、あまり人もいなくて最高にいい雰囲気です。

夏になると、地元の大人が集う海の家が数軒建って、まるで海外のリゾートにいるような気分になれます。以前ここでマッサージをさせていただいていたのですが、波音を聞きながらのトリートメントは、やっている方も気分がよくて、最高でした。

都内から1時間半でこんなステキな場所があるなんて。
友人を案内するといつもそう言われるところ。春夏秋冬、それぞれに素敵な場所です。今の季節はワカメがシーズン。あちこちで干されているワカメの姿は、春がはじまる少し前の葉山の風物詩です。

場所
東京都内からだとJR湘南新宿ラインまたは横須賀線にて逗子駅へ。
そこから葉山行き(山回り海回りとも)バスで15分程度、葉山下車すぐ。






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DOORSーこころのドアを開く旅。

超私的聖地巡礼とは?

DOORS連載・旅人ゆうこりんが送る、極めて個人的にここはすごい! と思っている場所を紹介するコーナーです。

日本全国47都道府県にとどまらず、海外のスゴイ場所も ときどき紹介します。今流行のパワースポットから 隠れた秘湯、個人的に強烈な記憶がある場所など ジャンルはさまざま。ちょっとした旅のエピソードを添えてお届けします。

ゆうこりんの旅人歴

気がつけばどこかへ行っている、人にそう言われるほど旅が好き。
初めての一人旅が屋久島へ自転車キャンプ旅、初めての海外旅行が カナダへのスキーなど、アウトドア志向がやや強め。

国内は47都道府県を制覇。秘湯や廃墟、岬や灯台を好むが、 ときどきリゾートホテルにも泊まったりする。 海外は通算30回ほど出かけている。アジアとアメリカが多いかな。
→その他旅の履歴はこちら

昨今のパワースポットブームにはあまり興味はないけれど、 確かに土地の持つエネルギーが強いと思うところは多くあって、 ときどき本屋でその類いの本を立ち読みしてチェックしているちゃっかりやさん。

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