私たちは「無常」という移ろいゆく儚い世界に生きています。大きな自然の前では、人は時として無力です。そのような儚さの認識は、日本文化の基本的イデアの一つになっています。しかしそれと同時に、そのような危機に満ちた儚い世界にありながら、それでもなお生き生きと生き続けることへの静かな決意、そういった前向きの精神性も私たちには備わっているはずです。ー村上春樹 「カタルーニャ国際賞受賞スピーチ」
Dear ゆうこりん
私たちは、この時代を選んで生まれてきたんだよね。
そして、どの時代においても、私たちは幸せに生きたいと思っているはず。
私たち人間には、避けられないことがある。
地球上で起こる自然現象は、私たちの人智を超えているから。
けれど、私たちは弱いようで強い。
どこに意識の焦点を当てて生きるかで、
私たちは、どんな風にも変わってゆくことができるのだと、
提言と同時に、そう信じたいという祈りにつうずる感覚も受け取ったよ。
「それでもなお生き生きと生き続けることへの静かな決意」。
そう、すべては決意から始まるんだ。
生き生きと生きたい!と、願うのは簡単。
でも、そこには、常にそういう生き生きとした自分で存在し続けるんだという、
静かな意思ってものが、根底にあるからそのように存在できるのだと思う。
世の中で成功者といわれている人たちや、
生き生きと生きているなぁと感じられる人たちは、
自分の心に正直な生き方を選び続けているはずなんだ。
どんな時代にあっても、どんな状況にあっても、
果敢に自分が喜びと感じる方向へ向かっていく勇気。
その勇気こそが、いま私たちに必要な精神性なのかもしれないとさえ思う。
そう思うと、自分の人生において、私は勇敢であり続けたい。
私しか感じ得ない私の人生を、果敢に創造してゆこうと思う。
きっとそれが、私たちが選んだ生き方だね。
ゆうこりんは、この村上春樹さんの言葉を受けて、何を感じる?
From ひろかっち