wonder07_forest.jpg

森。
なぜか、森と聞くと、スイッチが入ったかのように、美しい想像力が働く。

眠れる森の美女。
森の妖精。
木立に鳥のさえずり。
湧き出る泉に、降り注ぐ陽光。

薄暗くて、おどろおどろしい、迷宮入りするような森を想像してもよかろうものを、
私の脳内は、良くも悪くも美しいビジョンを映し出してくる。

そして、その美しい想像によって、素晴らしい疑似体験が体内を駆け巡る。
それを人は妄想と呼ぶのかもしれない。
なんとも自分勝手な想像だ。

今回は、この想像力と絡めて、「森と私」の現在進行中のワンダーな体験を綴ろうと思う。

2012年、2月。
私は、初めて屋久島の森に出合った。
そして、屋久島の森に恋をした。

もっと触れたい、感じたい、一緒にいたい。
溢れ出す、その思い。
何かに突き動かされるように、帰ってきた翌日、再び屋久島へ渡るチケットを手に入れた。

次に訪れる屋久島の森は、どんな姿を見せてくれるのだろう。
私は何を感じるのだろう。
今回ばかりは、お得意の想像力はストップさせて、今という時を過ごすことにした。
ただ純粋に、そのエネルギーを感じたいという思いだけを大切にしようと決めたから。

続きを読む