不動産

2012年6月の往復書簡〜理想



    理想に近づこうと努力すればするほど、理想は遠ざかっていくものだ。
    しかし、理想の実現よりも、はるかに価値あることは、
    熱い思いをもって前に進み続けることである。
                           『ガンディー 魂の言葉』より



Dearひろかっち

今月の言葉を何にしようかなあ〜と考えていて、これにしようって決めたあとで、
たまたまTwitterのウォールに流れていたのがこの言葉。
いい言葉だなあと思ったので、急きょこちらに変更したよ。

理想。

いろんな理想ってあると思うけど、今の自分に一番しっくりくるのは
自分のライフスタイルの在り方の理想、というのが大きいかな。
仕事はどんな風にやっていくのがいいのか?そしてその規模は?
どんなことをどんな風に伝え、学び、行うのか?

遊びと仕事のバランス。
今の自分は、仕事が遊びであり、遊びが仕事の一部でもあるけれど、
それでもやっぱり完全なプライベートと、仕事というのは別物だし、
これからどんな風に生きていきたいか? 誰とどんな生活をしていきたいか?
ということは、大きなテーマとして自分の中にある。

そして、今、この日本という国が置かれている状況を考えるに、
わたし一個人という、とても小さな選択のように思えるそのことが、
もしかしたらとても大きな意味を持つのかもしれない、とも感じるんだ。

自分がどう生きていきたいか、という理想を持つこと。
これはとても大事なことなのだな、と。

理想なんて、夢のまた夢だから、目の前のことをただやる。
こういう考え方の人は、今の世の中とても多いと思う。
でも、これってよく考えたら、自分の理想や夢を放棄している
ともいえるんだよね。愛の反対は無関心、というけれど、
自分の理想、ありたい姿を考えないことは、自分の人生に無関心だ
と言っているのと変わりがない気がするんだ。

それは、とても、よくないことだ。

ガンディーの言うように、理想を高く掲げれば掲げるほど、
その高さに愕然として、近づくどころか、どんどん遠のくようにも
思えてしまう。

けれど、理想が実現するってこと、
例えば、素敵なパートナーと結婚して、いいコミュニケーションを
継続しながら、共に同じ方向に向かって生きていく、なーんてことが
実現することが大事なんじゃなくて、

その過程、つまり自分にとってのいい人生とは何?っていうことを
徹底的に考え、感じ、求め続けて前進し続けるその熱い情熱こそが、
本当に何よりも大切なんだなって思うんだ。

それが、個人個人の幸せだけじゃなく、
人を苦しめる核や放射能のない世界っていう理想だったり、
差別や戦争のない社会っていう理想であっても
きっとスタートは同じで、絶対諦めてはいけないものなんだな
ってそんなふうにも感じているよ。

ひろかっちはこのガンディーの言葉を読んで、
理想っていうものをどんな風に捉え、何を思ったかな?

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Comment [1]

Dear ゆうこりん

私もこのメッセージに、同感。

自分がどんな風に生きたいと思い、どんな風にありたいと思うのか、
それを自分自身が感じながら、進み続けることって本当に価値あることだと思っているよ。

こんな風に「生きたい」から、こんな風に「生きよう」へ。
こんな風に「ありたい」から、こんな風に「あろう」へ。
そう決めているならば、それは、熱い思いを持って前に進み続けていることなのだと思う。

最初にあるのは、自分の「こう生きる」という意思、宇宙への宣言なのだと思う。

私は、「喜びで生きる」と決め、
そういう人たちでいっぱいの世の中になればいいと本気で思っている。

自分の本音を素直に目の前の人に差し出せ、相手の本音を素直に聴ける。
それぞれが自分自身を心から愛し、目の前の人も心から愛せる。
そういう人でいっぱいになることが、この世界が平和になってゆくことだと信じてもいる。

そして、私は、そういう愛と喜びで咲く花のひとつになりたい、「なろう」と思っている。
世の中がどうであれ、社会がどうであれ、どんな場所でも、
愛と喜びで咲く花になる。
そして、そういう人たちが繋がってゆく社会を実現する。

ひとりの開花が、世界、宇宙の開花につながっていると思うから。

それは、私にとっての熱い思いなんだ。

そういう社会、いわゆる理想が、私が生きている間に実現するかはわからない。

けれど、私自身は、その熱い思いはとても大切なことだと思っているし、
そういう熱い思いこそが、私が私として生き生き生きることを支えているとも感じる。

逆に、その理想があるからこそ、日々の熱い思いの継続ができるのだとも思う。

それは、理想の実現がどうこう言う前に、
そこを目指して走っている今に集中し、今をできるだけ輝かせることでもある。

今の生き方の連続が、掲げた理想を実現していくのだから。

そして、その熱い思いは、ゆうこりんの言うように、自分の気持ちを徹底的に感じて探求してみるところから発見されるもののように思うよ。

社会で問題となっていることひとつひとつも、
はじまりは、個々人の熱い思いなんだと思う。

問いかけの返事を、なかなかうまく表現できなくて、はがゆい自分がいるのが現実。

でも、とにかく、そういう熱い思いを持って生きていることこそ、「今を生きる」ということなんだと私は感じているよ。

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DOORSーこころのドアを開く旅。

About

DOORS連載・それぞれの人生で心に響く言葉を題材に ふたりで交わす愛いっぱいの公開レター 気づきの往復書簡。

キラキラわくわく。時に深遠に。 そこには人生の気づきがてんこ盛り!

登場人物

ひろかっち
人生は魂の旅! たまに天然炸裂の 旅大好きセラピスト

プロフィール詳細

ゆうこりんは、旅と遊びの先輩。 そして、思いを深く分かちあえる人。

ゆうこりん
人生を旅のように生きるがモットーの 旅人ボディセラピスト。

プロフィール詳細

ヒロカッチは、遊びの中で人生の深みを 感じ、共に体験し笑いあえる人。

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