人生とは 解決すべき問題ではなく、体験すべき 神秘である。― フランク・ハーバート
Dear ゆうこりん
今回も、ちょっぴり哲学的なチョイスになったよ。
昨年の12月にノートにメモしたものだったので、
約1年、この文言とお付き合いしていたようだね。
何か不具合が起こったり、思う通りにならなかったりするとき、
私たちは、つい、「今の問題」という意識になるけれど、宇宙的な視点から見たら、
本当はそんな「問題」なんて、存在しないんだよね。
私が最初に目に見えない宇宙の法則的な概念に触れたのは、『神との対話』という本だった
のだけれど、そこにも、同じことが書かれていたのを思い出す。
「問題」は、どこにもなくて、魂は、ただ体験したいだけ。
喜びも悲しみも、怒りも嬉しさも、全部、感じたいだけだ、と。
こういう概念を知ってから、10年近くが経とうとする今、
私は、改めて、これが魂の旅の真実ではなかろうかと思っているんだ。
なにをどうしたって、私がリアル体験できるのは、「今」しかない。
だから、その「今」を、思いきり感じ尽くし、味わい尽くそうって思う。
この思いは、昔も今も変わらないことだけれど、
ここ最近、輪をかけて、そう思う。
そう思うと、体験して、それを「思い出」として浸りながらストックしていくような
生き方じゃなくて、日々の出来事を、「昨日とは違う私」で体験する新鮮なものとして
感じる毎日を送ろうと思うんだ。
実は、この先にも、一度はいろいろ書いてみたのだけれど、
書けば書くほど、安っぽくなる気がして、消してしまったよ。
とにかく、私は今、「人生は体験すべき神秘だ」という言葉に惹かれ納得するほど、
いまの一瞬一瞬に体験していることを、いとおしく感じているよ。
ゆうこりんは、これを読んでどんなことを思うのかな?
from ひろかっち
Comment [1]
DOORSさん
Dear ひろかっち
「今を生きる」という言葉が私はとても好きで、ちょっと古めの映画にもそんなタイトルがあって、その映画もとてもよいのだけれど、とりあえずそれは今は置いておいて。
ちょうど12月、冬至に近い今、欧米で流行っている?日本でも一部で言われている「マヤ暦の終焉」「アセンション」という、時代の移り変わりの時期にあるようで、そういう終末思想や次元上昇?の、ベースになる考え方にしたいなと個人的に思っているのが、やっぱり「今、この瞬間、ここにあること」。
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10年位前、私はアジアを中心にバックパッカー旅をよくしていたのだけれど、その時には、いつも「ここではないどこかへ」行きたかったんだな、と思う。
そういうタイトルのガイドブックもあったし、その言葉にとても惹かれていた。
実際、旅に出ると、「今日何をするか?」「何を食べるか?」「どこに向かうか?」「明日、どこに向かうか?泊まるか?」とそんなことばかりを考える。長期のバックパック旅になると、基本的に旅のスケジュールが曖昧で、ほとんど当日の気分やその場のノリで決まることが多いし、そのほうが楽しいというのもあって、だいたいそうしていたんだ。
だから、常に、今どうするか?よりも、今この場所、タイの海辺だったり、素敵なレストランやカフェにいても、その場を楽しむということ以上に、「この先どうするか?」という、直近の未来についてずっと考えていたように思う。何かおかしいような・・・とちょっと思いつつも、でもそれを考えるのも結構楽しくて、ガイドブックを読んだり、近くにいる旅人に、明日の予定を聞いてみたりして。
でも、最近、また少しそうしたゆるい旅を復活するようになって、以前よりもそういう「明日どうしよう」って考えることが少なくなったような気がしたんだ。
昔ほど長期の旅ではないから、ある程度予定が決まっている、というのもあるかもしれないけれど、たぶんそれだけじゃなくて、もう、私は「どこか」や「なにか」をそんなには探し求めていないのかもしれない、と、そんな風に感じた。
それは年を取ったとか、そんな理由では全然なくて(笑)、いろんなところにあちこち出かけ、経験した中で、「どこか」をさがすよりも、「今この瞬間のここ」をどれだけ楽しむかが、何よりも重要なんだ、と、体感したからなんだと思う。
探し続けていた頃にはわからなかった、今のこの感情を存分に感じきる、ということ。辛いと思うようなことも、決して楽しいとはいえないようなことも、それもすべて「生きてる証」と本気で思えるようになったそのとき、私はたぶん、「ここではないどこか」を探すことをしなくなったような気がするんだ。
今も、旅は大好きだし、毎日のように「あそこにいきたい」「今度どこいこっかなー」と考えているのは変わらないのだけれど、昔みたいに、焦燥にかられるように「ここじゃないからとにかく別の場所に」と思っていたあの頃とは、全く違う今を生きていられて、それは本当に幸せなことだなあと、今まで、そう迷いながら歩いてきた道のりすらも、感謝している今日この頃なんだ。
ゆうこりん
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