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2013年2月の往復書簡~小さな決断

 

  大きな決断をするのは難しいし、変えるのも難しい。そして一度大きな
  決断をすると、たとえそうではなかったとしても自分は正しい決断をした
  と信じ続ける傾向がある。客観的ではなくなってしまうのだ。
 
  そのかわりに、効率よく一時的な小さな選択をしよう。
  小さな決断をしても大きな間違いをすることはない。

  ジェイソン・フリード
  『小さなチーム、大きな仕事ー37シグナルズ成功の法則』より
 

Dear ひろかっち

今回のこのテーマは、私自身が今一番の課題としているこんな文章を選んでみたよ。

この引用の中で一番面白いと思ったのが、最後の文章。
「小さな決断をしても大きな間違いをすることはない。」ってところ。

確かにそうだよね、だよね〜!なんて思ったんだ。
大きな間違いをしないのだから、小さな決断はまったくリスクがない。
小さな間違いはすぐに修正可能だしね!

なんとなく、人は、何かをしようとするときには大きな目標をたてたほうがよいという
不文律みたいなのがあって、しかも、一度その目標を決めたら、変えてはいけない!
みたいに思ってしまう傾向があるように思う。

そして、この文章にあるように、その目標設定自体がたとえ間違っていたとしても、
意地を張るのかなんなのか、確かに客観的でなくなってしまうんだよね。
間違ってた、と認めたくない!!みたいな気になってしまうのは何故なんだろう・・・。

そこの答えはともかく、だからこそ、小さな決断をしようっていうのは、
なんとなくその「意地を張らない」「ええカッコしない」という点においても
理にかなっていると思ったんだ。

でも、これって、だからといって目標設定を小さなものにする、
ということじゃないんだよね。

本の中で、こんな文章が続いている。

 小さな決断をするということは、大きな計画を立てたり、大きなアイディアを
 考えたりできないというのではない。大きなことを達成する最善の道は
 一度に一つの小さな決断をすることだと信じるということなのだ。
 大きくて遠いゴールと壮大な実行計画の問題は、モチベーションを殺してしまう
 ということだ。それはあなたを失敗に導く。


・・・。失敗に導く、と結構キツイことハッキリ書いてるけど、
本当にそうなんだろうと思った。壮大な実行計画の前に、
「で、何からやればいいの?」とその巨大な構想にクラクラと
立ちくらみするような感覚になることって結構ある。
ていうか、いつもそうかも(笑)。

「夢とビジョンを!」〜なんて言って、いろんな夢を明確にすることは、
とても大事だと思うけれど、そして「そのとき実行可能な夢、実現できる
やり方がわかる計画なんて小さすぎる!」というのも本当だと思うけれど、
それでもやっぱり、千里の道も一歩から、ってことなんだよな〜

そうやって書いてしまうと当たり前のことなんだけど、
とにかく、今は目の前にある「小さく決断する何か」を毎日見つけながら、
その小さな目標を「できた!」「完了!」って喜びをその中に見つけつつ
いつか達成できるかもしれない遠いゴールへと少しずつ向かっていく
そのことに想いを馳せてみようと思っているよ。

ひろかっちはこの文章を読んで、何を感じたかな?


ゆうこりん

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Comment [1]

Dear ゆうこりん

今回のレターを読んで、最初に思い出したのは、中高生のときの授業で教えられたワンフレーズだったよ。

「理想は高く、目標は小刻みに」。

私は、この言葉を気に入って、ずっと意識していた。
意識的に思い出すようにしていたのは、すぐにこの「小刻み」にすることを忘れてしまうから。

つい壮大な理想を掲げていると、そんなの私には絶対に無理!と思いがち。
でも、できることは目の前のこと、一歩ずつ歩むことだけだって言い聞かせてきた。

そのはずなのに、私は、しょっちゅうこのことを忘れる。

そして、今現在と未来の理想との時間軸がくるって、いまの理想からほど遠い自分をダメだと思ったり、どうやったらその理想にたどり着けるのかわからなくなり混乱して、今することすらおろそかになりそうになる。

それでは、まったく意味がない。


ゆうこりんの引用にあった、まさにその通りなんだ。

「大きくて遠いゴールと壮大な実行計画の問題は、モチベーションを殺してしまう
 ということだ。それはあなたを失敗に導く」。

大きなビジョンや理想を掲げるのは、私は素晴らしいことだと思う。
けれど、それをなしえるには、今目の前にあるひとつずつを丁寧におこなっていくこと。

ゆうこりんの言うように、小さな完了に、「よくやった!」って言いながら、また次の小さなことを行って、「達成した、いいぞ!」って言うこと。

その繰り返しがとても大切なんだと思う。

文中にあった、
「大きなことを達成する最善の道は
 一度に一つの小さな決断をすることだと信じるということなのだ」。

一度に、ひとつの、ちいさな、決断。

うまいこと言うねぇ。
本当に、その通りだよね。

私も、今また人生が急速に変わっていっている最中な気がしているのだけれど、
こういうときこそ、小さな決断が生きてくるよね。

それを繰り返していると、大きな決断しましたねぇって、はたから感じている誰かには、言われることがあるのかもしれない。
でも、自分にとっては、小さな決断の繰り返しの延長線上にある、ひとつの小さな決断にすぎないから、気づいたときには、自分が目指していたところへ辿り着いているんだと思う。


いまは、私もそういう意識が必要なときだと思っていたから、この問いかけは有難かったよ。
ありがとう!

これを機に、「ちいさな決断」を繰り返すことを、意識して過ごすことにするよ!!

From ひろかっち

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DOORS連載・それぞれの人生で心に響く言葉を題材に ふたりで交わす愛いっぱいの公開レター 気づきの往復書簡。

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ひろかっち
人生は魂の旅! たまに天然炸裂の 旅大好きセラピスト

プロフィール詳細

ゆうこりんは、旅と遊びの先輩。 そして、思いを深く分かちあえる人。

ゆうこりん
人生を旅のように生きるがモットーの 旅人ボディセラピスト。

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ヒロカッチは、遊びの中で人生の深みを 感じ、共に体験し笑いあえる人。

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