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2013年10月の往復書簡~雲の上はいつも青空




  雲の上はいつも青空      Hope is already in your hand.

                                               ハービー・山口



Dear ひろかっち


今回の引用は、本のタイトルから取ってみたよ。
著者のハービー・山口さんは、写真家で、主にライカというドイツのカメラで白黒のポートレート(人物写真)を撮っている方なんだ。今年の春、彼の東北の子どもたちの写真を撮った写真展に行く機会があって、そこでこのタイトルのフォトエッセイ集を購入した。

ハービーさんの写真は、本当にハートフルで、写真のことなんて全然知らない私でも、その写真を見ると胸の奥に何かキュンとした気持ちを湧き起こさせるものたちばかりなんだけれど、驚いたのはそのフォトエッセイの文章だったんだ。このタイトルも含めて、その文章の書き方、余韻・・・。写真やカメラのことについて書いているエッセイだから、思いが強い、というのもあるかもしれないけど、とにかくその文章は、写真のおまけに書かれてあるようなものでは全然なかった。

写真はプロだから、まあ言ってみれば感動するのは当たり前といえば言い過ぎだけど、素晴らしいのはわかっているけれど・・・。プロフィールをよく読むと作詞なんかもされているようなので、文章だってプロなのだろうけれど、なんとなく自分にとっては、写真の素晴らしさは言うまでもなく、文章も同等にすごいっていうことが、妙に衝撃だったんだ。

自分を振り返ってみたときに、私は、ボディセラピストとしてプロでやっているから、文章を書くのは趣味だし、とか、文章は一生懸命書くけど、写真は単に好きで撮ってるだけだから、まあそんなに勉強とかしなくてもいいか、というような奢りというか怠慢がそこにはあるのではないだろうか?と思った。結局努力してない言い訳を、最初からしているんじゃないか?っていうようなこと。だから、今はそういう言い訳をしない人になろう、やりたいことや目標があるなら、その道のプロにはなれなくとも、なるつもりもなくても、好きだったり上達したい気持ちがそこにがあるなら、とにかく自分のできる限りの努力や労力をかけてみよう、と思うようになったんだよね。


雲の上はいつも青空。


そう、自分が曇った空の下にいて、どんよりした雨模様で、それが永遠に続くようなグレーで、そこに何も救いもないように思えるときも、飛行機で雨雲の上をびゅんと飛べば、そこには変わらない青空がある。青空は、希望を表していると思う、と著書の中で彼は言っていた。Hope is already in your hand. 希望はいつでも手の中に。

今、自分のやろうとしていることの複雑さや壮大さに、そして自分の目標と今の立ち位置の至らなさに、ときどき途方もなく、空を見上げてふとぼんやりしてしまいそうになるけれど、それでもやっぱり、青空と、雨上がりの虹を思って、歩き続けていくしかないんだな、と思うんだ。

ひろかっちは、希望、ということについて、または、一つのことだけに絞らずいろんなジャンルで才能を発揮することについて、どんなことを感じたかな?



ゆうこりん




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DOORSーこころのドアを開く旅。

About

DOORS連載・それぞれの人生で心に響く言葉を題材に ふたりで交わす愛いっぱいの公開レター 気づきの往復書簡。

キラキラわくわく。時に深遠に。 そこには人生の気づきがてんこ盛り!

登場人物

ひろかっち
人生は魂の旅! たまに天然炸裂の 旅大好きセラピスト

プロフィール詳細

ゆうこりんは、旅と遊びの先輩。 そして、思いを深く分かちあえる人。

ゆうこりん
人生を旅のように生きるがモットーの 旅人ボディセラピスト。

プロフィール詳細

ヒロカッチは、遊びの中で人生の深みを 感じ、共に体験し笑いあえる人。

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