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マウイと言えば、陽の光。

私が大好きで毎年のように通うハワイ諸島のひとつマウイ島。
この島に降り注がれる、キラキラとした陽の光は、その場所に降り立ち、浴びるだけでこころとからだを清めてくれる。

当初、休息のためと思い計画していた今回の旅は、いつしか、2014年7月に開催する「ドアーズ・マウイ島スピリチュアルジャーニー」の下見となっていた。

いつもは、マウイに住む友達たちのドライブで遊びに行っていたけれど、車をレンタルし、地図を見て、島のあちこちを走り回った。

数年前に、マウイに住むヒーラーさんにこっそり教えてもらった、あの場所。
自分で行けるよと聞いた、かつて訪れた素敵なあの場所。
自由に行って、のんびり身をおいてみたいと思っていた、あの場所。

地図を広げてみると、行ってみたい場所がたくさんあった。
かれこれ10回近く通うものの、あまりに私はマウイを知らな過ぎる。

今まで、友達たちの行為に甘えてばかりいたけれど、今回は、旅の毛色を変えて、「マウイと私」の旅をしてみることにしたのだった。

自分で運転して、初めて見えてくる景色がある。
そんなことはわかってはいたけれど、わかっているのと、実際、やってみるのとでは、まったく違う。

とっても単純すぎて笑えるけれど、自分の力で自由に動けることは、やっぱり楽しかった。
友達との待ち合わせにも、お願いして迎えに来てもらうことなく、「そんじゃ、そこに行くね♪」と飛んでいけることは、とっても気が楽だった。

私は、初めて主体的にマウイと関わったのかもしれない、なんて思ったりもした。


マウイに行くと、そこにいるだけで幸せだったから、今まで、何かを絶対したい、何かを絶対見たい、どこかに絶対行きたいという欲求は、ゼロに等しかった。

そこに住んでいる友達たちと行動をともにすることは、日常に入れてもらうことでもあり、短い滞在でありながらも、私自身もそこに暮らしているかのような感覚を味わわせてもらうことができたから。

なにより、マウイという陽の光のもとで、大好きな友達たちと遊んだり、おしゃべりをしたりするのは、とても楽しかったので、その場所がどこであろうと、たいして問題ではなかったのだ。

マウイに限らず、日本全国、世界各国、いろいろな土地に暮らす友達たちに迎え入れてもらえることは、私の人生をとても豊かなものにしてくれているので、本当にありがたいことだ。


人生とはうまく出来ているものだと思う。

私にとって、一番必要なことがそのとき起きているとして、その時の状況や出来事を見るならば、本当にすべてはパーフェクト!

かつて、マウイに強烈に私を読んでくれる出会いや関わりがあったから、私はマウイに通うようになった。
マウイで、自力整体や三原色のパステル画をしたい!という声をもらったから、さらに広がる輪があった。

私が、な~んにもわからなくても、一緒にいたいと思ってくれる友達たちが、私をいろんなところへ連れて行ってくれた。

そんなときを経て、今。
「この大好きなマウイに、ドアーズの旅としてみんなと来るならば、どこに行こう?どこでワークをしよう?」。
そんなことを思いながら、島をめぐると、今までとは違った楽しさが体中にめぐってくるのを感じた。

大自然のエネルギーをいっぱい感じるワークをこの場所でしてみたい。
この場所での~んびりするといいだろうな。
この町を散策すると楽しいだろうな。
この場所で旅の仲間と思うままに思いを分かち合ってみたい。

こんなにいろいろ思っていても、きっと、ゆうこりんの奇想天外な発想で、私のこれは~?という提案は、吹き飛ばされちゃうことも、いっぱいあるんだろうな(笑)

でも、結局、そういうのが楽しいな。
そして、きっと7月のドアーズの旅では、私自身も、まだ知らないマウイに出合い、新たなマウイとのお付き合いが始まるんだろうな。

そんなことを思うと、自分は、いまここにいてマウイの光を感じているのに、その「陽の光」は、ちょっと先の未来へと届いていっているような気がした。

(つづく)


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ラハイナから、パイアやハイクへ向かう道を悠々ドライブ。


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陽の光をいっぱい浴びて、輝く青い海。


さらに、今回の旅のひとつのキーワードは、「ホ・オポノポノ」。

これは、ハワイに伝わるヒーリング法で、「ごめんなさい、許してください、ありがとう、愛しています」という4つの言葉を唱え続け、自分のこころの中、いわゆる潜在意識の記憶をクリーニングしていくというもの。
そして、記憶がクリーニングされた結果、目の前の現実や状況、人が変わるというもの。

すべて自分が見たり聞いたり、体験している現象は、100%自分の潜在意識の記憶の中に原因があるということを前提にしたヒーリング方法だ。

私がマウイに旅する少し前から、ドアーズ三人の中で、このヒーリングブームが再燃してそれぞれが実践していることだった。

ただお経のように唱えればよいというものでもないので、これを体感、体得するには、ちょっぴりコツがいるようにも思うけれど、これはとても奥の深いものだと感じ、いまもなお、私は毎日実践し続けている。


マウイには、「ホ・オポノポノ」の本を持っていき、9年前に知ったこの方法を、丁寧に再確認した。

そして、なんと必然にも、旅立ち直前で連絡のついた知り合いのご主人が、ホオポノポノのワークショップをしているというではないか。

運よく、受けさせてもらうことができ、さらに、私はこの旅中、ずっとひとりで、自分のこころの中をクリーニングしていた。

あるときは、自分の傷ついたインナーチャイルド(=こころの中にある、誰もが持つ幼児性の部分)が出てきたりした。
話しかけても、こちらに応じようともしない。

セラピーでいうインナーチャイルドが傷ついている状態であると、現実の自分にも影響が出る。
人間関係に不具合が生じることもあれば、現実でなにかうまく行かないということが起こりやすくなったりもする。
インナーチャイルドが、元気になるということは、私自身が元気になるという現象を起こすことでもあるのだ。

話を私に戻そう。

とにかく、「いままで、気付かなくて、ごめんね」と言ってみた。
続いて、「いままで、無視し続けていたことを、許してね」と言ってみた。

「ひとりでがんばってきたんだよね、ありがとうね」とも言ってみた。
「私は、あなたを愛しているよ」とも言ってみた。
それでも、うんともすんとも言わないので、とにかく、「愛しているよ」と繰り返した。

と同時に、ドライブの道は、アドベンチャーのようなガタガタ道へ突入。
かつてなだれこんで固まった溶岩を両脇に見ながら、進んでいくことになった。

私は、思わず、「わぁお!!楽し~!!ひゃっほう♪」と叫んだ。

すると、今まで、背を向けていたインナーチャイルドが、「なに?なに?楽しいの?!」と顔をのぞかせた。
(あ、これ、イメージの中です)

すると、急に笑顔になって、「ひゃっほう~♪」と、暗い部屋の中から元気に飛び出してきた。
(はい、これもイメージの中の話です)

リアルな私と、こころの中のインナーチャイルドである小さな私は、一緒に、「ひゃっほう♪ひゃっほう♪」と言いながら、ドライブを楽しんだのだ。

すると、なんだか、さらに、とても楽しい気持ちになってきた。
なんでも、うまくいくような気持ちになってきた。
私は、大丈夫なんだって、無条件に感じた。

やっぱり、自然のなかで、無邪気に単純に「楽しい!!」って感じることは、最高のセラピー。

セッションルームでセラピーするより、ダイレクトに響いてくる「何か」がある。
そう確信をした瞬間でもあった。

だから、私は、旅が大好きだし、
こころのドアを開く旅。ドアーズは永遠に不滅だ!とも思っているし、
アトリエルッコラとしてもセラピーツアーを打ち出すことにもしたのだ。


単純に「楽しい!」って、本当に大切なこと。

私は、長いこと、この「単純に楽しい」という感覚を自分に許してこなかった。
けれど、それを許さないことや、楽しいと感じることをしながら、過去や未来のことを含めて、別のことを考えたりすることは、今を純粋に味わっていないことになる。

いまを味わえないものが、未来を味わうことができるのか?

本当に楽しいという湧き起こるような感覚を味わったなら、人は、そっちの方向に向かって生きていけるような気がする。

私の人生にも、いろんなことがあったけれど、私は湧き起こる楽しい感覚を知っていたから、すべてを乗り越えることができたし、私の進むべき方向は、こっちだ!とわかってきたような気がする。

そして、今も、その「楽しい」感覚を頼りに、一歩ずつ進んでいる。
旅には、そういう人生を指し示す力を授けてくれるようなところがある。

7月にドアーズで行く、マウイ島からも、きっとこれからの人生を長期に渡って助けてくれるような、そんな力を授けてもらえるような気がしている。


マウイと私。
ドライブをしていたら、マウイが私に何度も何度も、こう伝えてきた。

「なんにも心配しないで。私が、旅の仲間を呼び寄せるから」、と。

明るい陽の光のもとで、届けられるそのメッセージに温かい気持ちになりながら、
私は、「ありがとう」と応えたのだった。


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溶岩が流れ込んで固まった場所の中にある道をドライブ。青と緑と茶のコントラストが綺麗!


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優しい陽の光のもとで、メッセージが届けられる。